まずは教師が体現者になる

『まんがで知る教師の学び2』
「新しい時代に必要な資質・能力~コンピテンシー」からの気づきを生かす

手順の説明

以下において、「まんがで知る 教師の学び 第2章「新しい時代に必要な資質・能力~コンピテンシー(その人全体の能力)」)」(29頁ー47頁)の要約を行い、それについて批評します。
まず順を追って要約し、必要ならば補足します。
次に重要ポイントを1、2点絞ってピックアップし、それについて自分の視点からコメントし、批評します。
主張は論理的に行い、必要に応じて証拠をつけて説明します。最後に、全体を要約して結論づけ、まとめます。

本章のまとめ

・教師がアクティブラーナー※になり、子どもたちをアクティブラーナーに育てることが目的。

・持続可能な社会※の担い手である子どもたちは、協働し、リーダーシップ、チームワーク、おもいやり、優しさを身につけることが求められている。

疑問に思うこと

「ぼくたち教師がなるんだよ アクティブラーナーに」
「コンピテンシーとは 断片化された知識や技能ではなく、その人の全体的な資質や能力を示す」
の文を本文から抜き出し、重要ポイントとし、下記に問題提起をします。

「まずは教師がアクティブラーナーとして体現していくことはとても大切であるし、子どもをアクティブラーナーとして育てていくことも大事なことだ。
しかしその前提として、教師と子どもたちとの関係性作りをもっと重視する必要があるのではないだろうか。」

学びをどう生かすか

ベネッセの記事によると、教師としてもうひとつ、「アクティベーター」(活性化させる人)としての役割が必要だと述べられています。
それは「子どもを教える」から、「子どもの学びをデザインする」という転換が必要とのことです。

つまり、教師は今まで以上に子どもたち1人ひとりの変化や成長を見届け、その時々に見合った対応をする必要が出てくるということです。
その上で、必須なのが子ども達と先生の人間関係を今まで以上にしっかり作っておくことが重要になります。

そうしないと、子どもの気づきや変化に対応しきれません。
教員の人数を増やす案も出ています。いかしそれは今すぐに訪れる変化ではありません。
ですので、今の状態でしっかりとした人間関係の土台を作っておくのが得策です。

それには、教師が子どもの気づきや変化に気づこうとする意識が大前提にあります。
そこから広げていくことで、学びを深めていくことができます。

まずは人間同士のコミュニケーションを築く大前提があって、その上でアクティブラーナーを目指していくべきです。

また「行動だけでなく、思考がアクティブになること。両方を活性化させることが必要」だと述べられています。
つまり授業形態を変えればいいものではなく、思考が活発になり、熟慮しているときが、深い学びをしていると言えます。

その点から考えても、教師の在り方、特に子どもとの「接し方」が大きく子どもたちへの成長に関係してくるのは間違いないと思います。

まとめ

基礎が出来ていない時に、違うものを取り入れても上手く行きません。
まずは信頼関係を築き、可能であればそれと平行してアクティブラーナーになることを目指していくべきです。

実際、私も人間関係を築く前に「子ども達の能力をあげよう」「授業力や自分の力を伸ばそう」と必死になり、結果上手く行かなかったという経験があります。

何事も順序が大事です。
のんびりしている暇はありません。
しかし基本を忘れずに、丁寧に取り組むことで、結果的にうまくいくことが多いのは事実です。

【注】

実際、アクティブラーニングという言葉が2017年2月14日に学習指導要領の改訂版では消えている。代わりに「主体的・対話的で深い学び」という言葉に置き換えられた。
この新たな言葉の目的は、子ども達が「生涯にわたり、能動的(アクティブ)に学び続けるようにする」ことだという。

【参照】

※1 アクティブラーナー
能動的に学ぶ学習者のこと

※ 持続可能な社会
将来の世代が必要とするものを損なうことなく、現代の世代の要求を満たすような開発が行われている社会。
つまり、今がよければそれでよいというのではなく、将来にも悪影響を及ぼさないように今の最大限の利益を得るような社会。

※コピンテラシー
断片化された知識や技術ではなく、その人の全体的な資質や能力を示す。
単に「頭の良さ」だけではなく、自発性や自制力、人間関係調整力といった幅広い能力が高い業績つながる

※キー・コピンテラシー
OECDが提唱。新しい時代に必要な資質・能力。
アメリカでは「21世紀型スキル」、日本では「21世紀型能力」と同じ位置づけで提唱されている。
特に日本では、「資質・能力の三つの柱」として中央教育審議会の教育課程企画特別部会から、資質・能力を基礎的リテラシー※3、認知スキル※4、社会スキル※5の三つに分けて示されている。

※3 基本的リテラシー
「何を知っているか。何ができるか」~各教科等に関する個別の知識や技能のこと
※4 認知スキル
「知っていること・できることをどう使うか」
協働的な問題解決に必要な思考力、判断力、表現力のこと
※5 社会スキル
「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」
学びに向かう力や人間性のこと

■ 執筆者情報
meg【元小学校教師】
小学校教員の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。