適性はあなたの「やりたい」こととは限らない

『ソース』
~能力のウソ~の学びを生かす

1. 手順の説明

以下において、「ソース 第5章~能力のウソ」の要約を行い、それについて批評します。
まず順を追って要約し、必要ならば補足します。

次に重要ポイントを1、2点絞ってピックアップし、それについて自分の視点からコメントし、批評します。
主張は論理的に行い、必要に応じて証拠をつけて説明し、最後に全体を要約して結論づけ、まとめます。

2. 本章のまとめ

・適性(自分の能力、習得した技術)があると言われても、それをする必要もなければ好きになる必要もない。また、適性がなくてもワクワクすることなら、やったほうがいい。すると心が満たされて疲れないし、生きがいの感じられる満ち足りた豊かな人生になる。

・世間には能力の誤った通念があり、高収入を得、社会的地位や名声を獲得するには才能や能力が必要だと信じられている。そう生きると仕事の能力が優れているだけの、心の空洞に気づくことすらない、孤独で寂しい人間になってしまうかもしれない。

3. 疑問に思ったこと

「適性があると言われても、それをする必要もなければ好きになる必要もないのです。」
この文を重要ポイントとして、ピックアップします。

これをふまえ、下記に疑問に思ったことを示します。

「適性は必要だと思い込んでいる人がまだまだ多い。
では本書で述べられているように、本当に適性は必要ではなく、ワクワクだけを貫けばいいのだろうか。
実際に自分の適性にあったものをし、ワクワクを抑えていたとしたらどうなるのだろうか。」

4. 学びをどう生かすか

能力に関して、私は適性検査を行ってそれをうのみにし、それに加えて自分の声でなく世間の声だけを聞いて生きてきました。
その結果、常に何かを求め、心が満たされない時期が長く続いていました。
そして実際に今もまだ、ワクワクしたことを全ては探しきれていません。
というよりも、何が「ワクワクすること」なのかすら、判断がつかないほどに鈍ってしまっているのです。

実際に適性検査を受けて、それを参考に職を選ぶ人もいます。
残念ながら、適性に見合った会社に入ったその後の状況との関係は今だ不透明です。

例えば「能力検査で高いスコアだった学生が本当に能力が高かったか、意欲が高く行動的であると判定された学生は、入社後実際にそのような働きぶりだったか。(略)このような関連を明確に見出した会社があったらお目にかかりたいと思う」(ITmediaビジネスより)と書かれています。

また、「ワクワクを仕事にしよう」とその人にあった仕事を探す会社やサイトが存在します。ワクワクが基礎とはなっていますが、それもまた、世間の判断による自分の「適性」を探す「もの」を提供しています。
これは自分で探している気になりますが、他人の基準に乗っかり、適性を見つけているだけのことです。

つまり、多くの人は「さあ、ワクワクしたことをしましょう」と言っても、どうしていいのか分からないのではないでしょうか。
著者が述べているように、学校や親、世間から「ワクワクしたことばかりしては、生きていけない」と教えられてきたから仕方のないことなのです。
だから「職」につこうと思った時、「適性」をみれば、早くて簡単だと思い込みます。
そして能力にあっていれば、それが自分の天職だと思い込んでしまいます。

友人の一人に、病院で働いていた人がいました。
その友人はそこでの能力を発揮していましたが、彼女が好きでワクワクすることはスキーだったのです。
それに気づいた彼女は、仕事をすっぱりやめて、スキーのインストラクターの資格を取り、秋から春先まで毎日楽しそうに山に通い、夏はインストラクター同士で研修会という名の語り合いや、体力作りに励んでいます。

生活に充分なお金があったら、今の仕事を続けているのでしょうか。
自分に合った仕事だと思い込んでいないでしょうか。
今やっていることは、本当に目が覚めた瞬間にワクワクすることでしょうか。

その問いを自分の中でもう一度考えてみるといいのかもしれません。
適性に惑わされて生きてきた私にとって、この問いは考えさせられるものでした。

5. まとめ

世間の声に加え、適性に惑わされるのは無理もありません。
なぜなら生まれてきてからずっと、その環境下で育ってきたからです。
しかし今、特にこれからの時代、自分の能力はAIがカバーしてくれます。
だったら、楽しいと思うことをやった方がいいのです。

ワクワクを抑えて生きていくと、それは虚しく苦しく、自分が何者なのか分からなくなっていきます。
そんな生き方を選択すると、むなしさや寂しさを感じるようになります。
特に子供に関わるならば、同じようにワクワクを押さえつけられた子供を生まないように気を充分に付けていかないといけないといけないと思っています。

■ 執筆者情報
meg【元小学校教師】
小学校教員の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。