自分の中に、明確な「達成したいこと」を位置付けることが重要。

そこに覚悟はあるのかい?ー覚悟があれば「やり抜く力」はとっても有効。

1.手順の説明

以下において、「GRIT~やり抜く力」の『「やり抜く力」が強い人ほど進学する』の要約を行い、それについて批評します。

まず順を追って要約し、必要ならば補足します。
次に重要ポイントを1、2点絞ってピックアップし、それについて自分の視点からコメントし、批評していきます。

主張は論理的に行い、必要に応じて証拠をつけて説明し、最後に全体を要約して結論づけ、まとめていきます。

2.本節のまとめ

・学校を辞めずに卒業できるかどうかは、「どれだけ学校が好きか」「どれだけまじめに勉強に取り組んでいるか」「学校をどれだけ安全な場所だと思うか」などよりも、「やり抜く力」の方がはるかに重要な判断材料となる。

・SAT(大学進学適性検査)のスコアと「やり抜く力」は逆相関の関係にある。(スコアが高い学生たちは、ほかの学生たちにくらべて「やり抜く力」が弱い。)つまり、才能があっても、その才能を生かせるかどうかは別の問題。

3.疑問に思ったこと

「卒業できるかどうかを予想するには、「どれだけ学校が好きか」「どれだけまじめに勉強に取り組んでいるか」「学校をどれだけ安全な場所だと思うか」などほかの要素よりも、「やり抜く力」のほうがはるかに重要な判断材料となることが分かった。」

「SATのスコアが高い学生たちは、ほかの学生たちにくらべて平均的に「やり抜く力」が弱かったのだ。」

これらの文を重要ポイントとし、ピックアップしました。これをふまえ、下記に疑問を示します。
「「真面目さ」や、「好きである」ことなどよりも「やり抜く力」が学校を辞めないという結果に結びつくというのは、とても興味深い。
しかし、この「やり抜く力」は、前提として「やる気」やそこで得られるものへの「希望」がある者に対しての結果なのではないのでしょうか?」

4.学びをどう生かすか

学校を辞めるか辞めないかの判断として、著者は上記のように、真面目さや好きよりも、「やり抜く力」が決めると述べています。

もし本当にそうだとしたら、どんどんそのテストを採用していくべきです。
またそれを活かして退学者を減らしたり、またその予備軍となりそうである可能性を秘めていたら、対応できるようにしていくと、今までと違った観点から「学校」や「社会」の在り方が見えてくるはずです。

それほどまでに、はっきりと数値化されているグリッド・スコアであると著者はいいます。
また小学校では少ないにしても、中学校、高校に上がるにつれて、生徒が学校を辞めてしまうケースは少なくありません。

しかし、辞めてしまう多くの理由が高校の場合、第一に「高校生活に熱意がない」、次の理由として「授業に興味が湧かない」「人間関係がうまくいかない」という回答があります。

このグリッド・スコアは、前提として「期待」して入った場合や、そこに何かしらの成長を見込んではいる場合に限るのではないのでしょうか。
そうでない場合、例えば
「親が言うからしかたなく入った。」
「入りたい場所に合格しなかったから。」
という子もいます。彼らは例外といえます。

その場合、この「やり抜く力」はどんな結果をもたらすのかという疑問が湧いてきました。
もちろん、どんなことでも継続させ、やり抜くことは大切なことです。

しかし、学校や職場など、そこに楽しみを見いだすことができず、辛い日々を送り、最終的には命を絶ったり、引きこもりになったりするケースもあります。
やり抜いた結果、その過程で家族との時間を犠牲にしたり、自分の時間を無駄にしてしまう可能性もあるのではないでしょうか。

私の友人の中にも、期待して入った学校を辞め、違う道を選び、辛かった日々から抜け出したことでより生き生きと生きている人がいます。
実際に私自身も、そういった経験がありました。

やり抜いたことで得られるものを選ぶのか、途中で違う選択をすることを選ぶのか。
「やり抜くこと」の重要性の前提として、その者が自分が「やり抜く」覚悟があるのか、またそこから何かしら得ようとするのか。
そういった前提をもとに、本当に自分がやり遂げたいことに対して、グリッド・スコアをあげていくように心がけていくことが大切なのではないでしょうか。

つまりは、本当の自分を知り、自分がやりたいと心から思うことに対して「やり抜く力」が発揮されることが最も望ましいのだと思います。
その大前提として、そこに覚悟があるのかどうか。

その見極めは子どもだと難しいのかもしれません。
しかし、この「やり抜く力」という基準、グリッド・スコアをあげることは人生において無駄ではない、必要な要素とも言えそうです。

5.まとめ

「やり抜く力」が必要だ、と思う時、それがどんなことに対してなのか、何をやり抜きたいのか、きちんと自分の中で決めておくことは必要なことです。

そこで、小さな「覚悟」が生まれるのではないでしょうか。

何でもかんでも「やり抜こう」とすると、次第に疲れてしまいます。
とはいっても、いざやり抜きたいものが目の前に現れたとき、「やり抜ける」自分でありたいものです。

だからこそ、どうやって「やり抜く力」を身につけるのかを知り、準備をしておくことは必要なことです。

■ 執筆者情報
meg【元小学校教師】
子どもが好きで、彼らをより笑顔にしたいという思いを抱き、教員を目指す。しかし、挫折。あまりにも上手くいかないことばかりで退職を考えるも、奮闘し、次第に毎日が楽しく、子ども達からも「先生大好き!」と言われる日々を送るようになる。そんな小学校教員時代の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。現在は海外に移住し、子ども達に日本語を教え、日本の文化を伝える活動を行っている。また現地校で日本の教育との違いを学び、それを日本の教育に活かす方法や感じたことを日々発信している。