(資料1)「信頼を創る、育てる技術」セミナー概要

〜「対話マネジメント」と、それを可能にする「タイムマネジメント」〜

組織で共有されている行動原理や思考様式を組織文化と呼んでいます。組織文化は、組織を構成するメンバー間で暗黙知的に認識されるので、共有されている行動原理や思考様式には意識的に目指されているものと、無意識に浸透しているものがあります。

その組織が何を目指すか、どんなことを大切するかを明確にして共有している場合とそうでない場合の違いはメンバーのパフォーマンスや成長に大きな影響を及ぼします。成果を上げ続けている企業の多くが経営理念に基づいた組織文化の醸成に力を入れているのはこのためです。反対に、無意識に浸透していてマイナスの影響を及ぼすものに「同調圧力」が働いていることにも注意を向ける必要があります。

「雰囲気が組織文化を表している」

組織文化は、目的をもって意識的に浸透させていかなければ、構成メンバー同士の何気ない言動や、力のある人、いわゆる「声の大きい人」等によって醸し出される雰囲気で醸成されていきます。

組織のメンバー同士、普段どんな言葉をかけ合っているか、会議や話し合いの際にどんな姿勢で臨んでいるかが「雰囲気」をつくっています。

〇居心地の良い雰囲気なのか、そうでないのか、

〇本音を話しても大丈夫だと思える雰囲気なのか、そうでないのか。

あなたが所属している組織(人が二人以上いる場、つまり、会社、学校、教室、家庭、パートナーシップ等)はどんな「雰囲気」でしょうか?

「雰囲気」という言葉に掴みどころのない印象をもつ人も少なくないでしょう。しかし、その掴みどころのないような感覚的なものこそ、人間同士が共に過ごしていく上で大きな要素となります。

「安心安全を感じていることの重要性」

現在、管理職につかれている40歳代後半から50歳代、60歳代の世代(私もその一人ですが)が育ってきた環境では、上意下達の権威的なリーダーシップの下、時に高圧的な態度でメンバーを鼓舞する雰囲気の中で成果を求められることが一般的だったのではないでしょうか。

しかし、脳の研究が進むに伴い、人間が高いパフォーマンスを生む(効果的に行動する)には安心安全を感じていることが前提として必要であることがわかってきました。安心安全を確保できない緊張状態では筋肉が硬直してしまい、本来のパフォーマンスが発揮できないばかりか、ミスを誘発することにも繋がるのです。昨今、スポーツ界で指導の仕方に大きな変化が見られるのも、そういったことの反映のようです。

そして、その状態が常態化すると心の硬直を来たし、心身のバランスを崩すことになります。

「組織の成果と人の成長はリーダーシップで左右される」

記憶に新しいラグビーワールドカップ日本代表チームの躍進の陰に、女性のメンタルコーチの存在があったことはその一つの例です。スポーツ心理学に精通したそのメンタルコーチの指導の下、ヘッドコーチをはじめキャプテンや副キャプテンといったチームリーダー達がまずリーダーシップのあり方を変えました。それと並行して、選出された主要な数名のメンバーがリーダーシップのスキルを身につけることで、チーム全体に波及効果をもたらしていきました。

そのリーダーシップは従来のような権威的なリーダーシップではなく、変革型のリーダシップ⇒「変革型」についてもっとわかりやすい表現になりませんか?例えば、「〇〇のような変革型リーダーシップ」という表現です。変革型のリーダーシップにより、理想的な影響力を発揮し、メンバーの思考力を刺激し、モチベーションを鼓舞し、ひとり一人が相互尊重する安心安全の場を醸成していったのです。そのような新たな組織文化の中で、選手達はお互いのパフォーマンスを最大限に引き出すことを可能にしたのです。

このことは、スポーツ界に限らず組織(人が二人以上いる場)ではどこでも当てはまります。

変革型リーダーシップを発揮しているリーダーがいる組織では、お互いがそれぞれの存在価値を認め合う組織文化が醸成され、フォローワーである構成メンバーひとり一人が「セルフリーダーシップ」を発揮しています。「セルフリーダーシップ」は、自分の強みを生かす自分自身に対するリーダーシップであり、相互尊重のリーダーシップでもあります。そのような組織文化では、自然と自分らしくいられ、発想も豊かになり、新しいアイディアが生まれやすくなります。

「組織文化は雰囲気から、雰囲気をつくるのは、あなたから」

あなたは、どんな雰囲気を醸し出しているでしょうか?

自分が無意識にどんな雰囲気を醸し出しているか、自分自身ではなかなかわからないものです。

このセミナーでは、「モデル会話」の動画を参加者の方々とご一緒に分析していくことで、日頃の自分を客観的に振り返ることを可能にします。

その上で、組織(人が二人以上いる場、つまり、会社、学校、教室、家庭、パートナーシップ等)の構成メンバーの意欲を引き出したり、成長を促進する上で備えているべき効果的なコミュニケーションの技術「対話マネジメント」を体験的に身につけることを目指します。 

実際、忙殺されるような日常の中で「対話マネジメント」を実行していくには、実は、効果的な「タイムマネジメント」を行うことが鍵になります。自分自身の価値観を改めて見直し、自分が本当に大切にしたいこと(人、もの)を本当に大切にする日々を送る技術を使いこなせるようにサポートしていきます。

「幸せな毎日をつくる技術」

幸せな毎日は、「そこに居たい」と思える居心地のよい環境から始まります。まずは、自分の何気ない言葉がけや会話の仕方を俯瞰し、「対話マネジメント」の技術を身につけることで、自ら居心地の良い環境をつくっていきましょう。

以上