子どもにイライラしてしまう先生たち~怒りの感情と上手くつきあう方法~

いつもイライラ。
「どうして上手くいかないんだろう?」
「なんでちゃんとしてくれないんだろう?」
その悩み、解決する方法があるんです!

先生って、理想はいつもニコニコしていて、明るくて子ども達に囲まれて…
でも現実はそうじゃない!

日に日に自分から笑顔が消えていく。
イライラしたくないのに、ずっとイライラ。
子ども達を怒りたくないのに…ついつい怒ってしまう。

私もそうでした。
もういつもキリキリしていました。
初めこそ『優しい先生』だったのが、しまいには『いつも怒ってるイライラ先生』に変わっていったのです。

でも私はある方法をいくつか実践し、それが習慣化された時、次第に…というよりも気づいたら『イライラ』から『いつも笑顔』でいられるようになったのです!

その方法とは…

1.冷静になる~深呼吸をする~

まずはここからです。
「ありきたりだなぁ…。」
なんて思ったあなたこそ、やってみる価値はあります。
意外とイライラしている人にはできない、というよりも、そのイライラしている状態で「深呼吸をしよう。」と思い出せないのです。

イライラしているときに、何かをしようとしても何の想像力も生まれません。
つまりアイデアが浮かんできません。
冷静に自分の状態を俯瞰してみてみましょう。

しかも『イライラ状態』は、呼吸がとても浅いです。
深く息を吸って、止めて、ゆっくり吐く。

現代人は呼吸が浅いと言われています。
だからイライラしやすいのだと思います。
呼吸に意識を向けてみるということを、ぜひやってみてください。

思い出すことさえできれば、習慣化されます。
一瞬、イライラするかもしれません。
それでも、その一瞬のイライラを落ち着かせることが出来れば、その次のあなたの行動はいつもと違うはずです。

イライラして怒鳴っていた人が、一瞬イライラしたけれどその後に、落ち着いて指示を出せる人になれます。

人にあたる前に、物にあたる前に、自分の気持ちを落ち着かせてみてください。
これは訓練です。
初めは上手く行かず、よけいにイライラするかもしれません。
でもあきらめずに頑張って繰り返してください。

2.なぜイライラしているのか~自己分析をして、整理する~

冷静になることが出来たら、今度は頭を使ってその状況を振り返ってください。
「なぜ、私は今、イライラしているのか。」
を深呼吸を繰り返しながらでも、自問自答するのです。
「どうやってこのイライラを納めようか。」
ではなく、その前にその時の自分を冷静にみるのです。

『イライラ』の原因を見つけてください
それがまず最初です。

これを繰り返すことで、自分が何に対して『イライラ=怒り』を感じるのかが見えてきます。
「そうか!子どもがいつも言うことを聞かないからイライラするんだ。」
「物事が思ったように進まなくて、イライラするんだ。」
というように、自分の怒りにはパターンがあります

まずはそれに気づくことが大事です。
しょっちゅう『怒り』にまみれていた私は、本当にたくさんの『怒りのパターン』がありました。

・起きたかったのに朝、起きれない自分にイライラ。
・子どもが言うことを聞いてくれなくてイライラ。
・時間通りに終わらなくてイライラ。
・眠れなくてイライラ。
・指示したことを出来ないで遊んでいる子どもにイライラ。
・約束を守ってくれないことにイライラ。
などなど…。
よくイライラしていました。

そのパターンを見つけたら、次のステップです。

3.怒りのパターンを分析する~イライラする前に先手を打っていく~

どういうことかというと、それぞれの怒りのパターンになった根本原因を解決する方法を見つけだし、改善していきます。
これは、とりあえずイライラして冷静になるまではその場でやっておいて、後から時間のあるときに振り返っても良いと思います。
でもほっておかず、分析しておいた方があなたのためになります。

「子どもがいうことを聞かないからイライラ」するパターンを例に考えてみます。

その根本の原因として考えられること。
・自分の指示が伝わりにくかった。
・指示が曖昧だった。
・指示の言葉が多すぎて、子どもには指示の内容が理解しきれなかった。
・指示が聞こえなかった。
・指示を聞いていなかった。
と、このように『指示』を一つとっても、これだけの原因が考えられます

この原因を解決するには、
①指示を出すときは、子どもの手を止めさせる。子どもの手には何も持っていない状態にする。
②指示の言葉を削る。だらだらと言わず、短い言葉で指示する。
③必要に応じて、黒板に指示を書き、聞き取れなかった子でも何をしたらよいのかを視覚で分かるようにする。
④全員、目を教師の方に向かせる。
⑤指示を聞いていない、こちらをみていない子がいたら、話をとめて注意を引く。
などの解決法があります
このように、このイライラのパターンが見えてきたら、事前にそうならないように先手を打ち、行動するのです

すると、あなたがイライラすることはなく、しかも子ども達もきちんと与えられた指示を元に動くことが出来ます

大抵、教師の指示を聞かずに遊んでいる子は何をしたらよいのか分からず、「遊んじゃえー!」となる子どもたちです。
もちろん、最終的な目標は子ども達が自ら動くようにできることですが、まずは自分たちで動けるように育てていく必要があります。

他に考えられる原因もあげておきます。
・どうしても今やっていることに集中したくて、先生の言葉が全く耳に入ってこない。
・先生との間に信頼感がない。(これは大きな問題なので、時間をかけて丁寧に解決していく必要があります。)
・先生から見てもらいたくて、わざと注目を浴びたいために「聞かない」という反抗的な態度をとっている。
・いままで、先生は自分のことをみていなかったから、(遊んでいても気づかなかったから)今回も大丈夫だと思って、話を聞いていない。
・話を聞かなくても、困らない。(例えば、その指示通りに動かなくても、話を聞いていなくても、自分にとって損することがないなど。)

というように、考えられる原因は限りなく出てきます
大変でも、それを1つ1つ確認し、原因をなくしていけば、必然とイライラも解消してきます。

4.最後に

ぜひあなたも、試してみてください。
生きているとイライラすることは耐えない、そう思われている方もいるかもしれません。
まさに『イライラの渦中』にいると、イライラにつぶされそうになります。
気が狂うのではないかというほどです。

でもそのイライラの根本の原因はあなたの中にあることを忘れないでください。
そしてそのイライラを落ち着かせるには、周りの環境や状況を変化させることは残念ながら出来ません。
あなた自身が、その原因を突き止めて、その原因を直接改善していく以外に方法はないのです。

そもだからこそ、あなたの力で、
あなたからその苦痛を取り除くことが出来ます。
「いつも笑顔でいたい。」
「いつも穏やかで、落ち着いていたい。」
そんな風にいられたら、自分だけでなく周りの人も同じように笑顔になります。
今までの自分はなんだったのだろうと、笑いたくなります。

とりあえず、やってみてください。
無駄だと思う、その前に、まずは行動することが今のあなたを変化させる鍵なのです。

 

執筆者情報

meg【元小学校教師】
小学校教員の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。