優れた教師になるための「省察のすすめ」

『まんがで知る 教師の学び』
~技術的合理主義の限界~の学びを生かす

1. 手順の説明

以下において、「まんがで知る 教師の学び」の 「第2章『技術的合理主義の限界~省察(リフレクション)を繰り返しながら成長する』」の要約を行い、それについて批評します。

まず順を追って要約し、必要ならば補足します。
次に重要ポイントを1、2点絞ってピックアップし、それについて自分の視点からコメントし、批評していきます。

主張は論理的に行い、必要に応じて証拠をつけて説明をします。
最後に全体を要約して結論づけ、まとめます。

2. 本章のまとめ

本章を要約すると、下記のようになります。

・新卒教師は教育技術をしっかりと身につけ、また教育技術を獲得すべき。しかし、本来問題解決の方法だったはずの技術※がいつの間にか、目的になっていたりする。またその教育技術が本来の授業の枠を狭めている。

・解決策として、省察※を意図的に行う必要があり、それによって目の前の課題を解決できる。

3. 疑問に思うこと

重要ポイントとして、
「省察を意図的に行うことによって、目の前の大きな壁を乗り越えることができる」
を本文からピックアップしました。

以下が問題提起です。

「一言に省察と言っても、目の前にいる子どもたちに活かすことが出来るような「振り返り」を誰でもすることが可能なのだろうか。
また優れた教師は無意識で省察を行うことが出来るかもしれないが、経験がない場合、仮に省察をした後にどのように成長につなげたり、気づきを生かしていくことができるのだろうか。」

4. 学びをどう生かすか

私が教員時代、反省ばかりの振り返りはしていました。
しかしそれは決して「省察」と言えるものではなかったのです。
多くの先生方の話を聞いていても、同じように「振り返り」は皆しています。
しかし「省察」が出来ている人は少ないのが現状です。

「省察」について、ヴァン=マーネン※が4つに分類してその重要性を述べています。

授業中に無意識に省察を行うことが出来る優れた教師はすでに省察が習慣化、ルーティン化されています。
よって、授業が自然に進み、子どもたちにとっても違和感なく、その都度、教師が対応を変えながら修正をかけていくことができます。

しかし、省察になれていない新卒の教員などは、授業中に省察を行うと、その時に子ども達がしている行為が中断されてしまいます。

つまり、どういうことかというと子どもたちから注意が逸れ、自分の省察の方へ意識が行ってしまうということです。
しかしそれでは本末転倒です。
しかも子どもたちは敏感にそれを感じ取り、心ここにあらずという教師の態度に気づき、そこに隙が生まれていきます。

上記のような経験がある方も多いではないのでしょうか。ではどうすればいいのでしょう。

結論としては、今の自分の現状をまず把握します。
そしてその都度の省察できれば良いですが、授業中に省察が出来ないようであれば、放課後を使って省察をしてみます。

その際未熟である、または省察をしようとしても振り返りに留まり、解決に向かいそうにない時は、同僚を捕まえて共に省察に励むのも一つの方法です。
また自身のみで省察をするときは、音声を取ったり画像を取ったりしながら客観的に省察を行うこともできます。

すぐに目の前の子どもたちに変化を起こすような省察をして解決することが最も望ましいのです。
私自身も焦って授業中に試みたことがありました。
しかし、上手くいきませんでした。

それは省察を習慣化するまでに至らず、またそのやり方も間違っていたからです。
だからこそ省察のやり方に慣れ、また同時進行で教育技術を獲得しながら、どんな時でも対応できる教師へと成長してこうとする気持ちが大事なのです。

5. まとめ

『「自分の授業の不十分な点が気になりはじめた」時、それは「初心者から抜け出し、中堅者になろうとして壁にぶつかっている」時でもあり、自身の中で「省察を行っている証拠」だ』と主人公は述べています。

今の自分の状況を見極め、見合った方法で、時間を考えてぜひ省察を行ってほしいと思います。
もちろん初任の教師でも省察の習慣化を目指すことは可能です。

目の前の子どものために、自分の成長のために省察を意識的に行う。
そうしていくことで、自分も成長し、子どもにとってもより学びやすい環境となります。

 

【参考文献】

※van Manen, Max  Reflectivity and the pedagogical moment: the normativity of pedagogical
thinking and acting, Journal of CurriculumStudies

【参照】

※技術 教育技術のこと

※省察(リフレクション)
組織学習の研究者である、ドナルド・ショーンが唱えた「振り返る」ことの重要性を説いたもの。
「優れた教師は、自分の経験を分析して『実践知』と呼ばれる知性を身につけていく」と主人公はいう。
つまり「振り返り」に加え、次にどう生かしていくのかの改善案を出すこと。

執筆者情報

meg元小学校教師】
小学校教員の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。