ストーリーにして、自分の弱みもみせていく

『まんがで知る 教師の学び』
~学習評価~ストーリーテリング(共感・感情移入からの理解)の学びを生かす

1.手順の説明

以下において、『まんがで知る 教師の学び』の「第7章 学習評価~ストーリーテリング(共感・感情移入からの理解)」の要約を行い、それについて批評します。
まず順を追って要約し、必要ならば補足します。

次に重要ポイントを1、2点絞ってピックアップし、それについて自分の視点からコメントし、批評していきます。
主張は論理的に行い、必要に応じて証拠をつけて説明し、最後に全体を要約して結論づけ、まとめていきます。

2. 本章のまとめ

・合意形成は大変な困難を伴うが、共に経験し、乗り越えることでお互いに成長しながら一体感が生まれ、困難を伴うからこそ充実感もある。

・ストーリーテリング※という手法(主観に基づく経験談である自分自身のストーリーを伝えることで、聞き手に共感・感情移入をさせ、強い印象を与え、活動に巻き込み、お互いが理解し合えるようになる。)はコミュニケーションを円滑なものにしていく。

3.疑問に思うこと

重要ポイントとして、下記の文をピックアップします。
「子どもの時に先生が話してくれた失敗談などが妙に心に残っていることはありませんか。」
「主観に基づく経験談であるストーリーは、聞き手に共感・感情移入させ、強い印象を与える力があります。」

これをふまえ、問題提起を示します。

「ストーリーテリングは今、多くのビジネスの場でも積極的に使われているという。
相互理解やコミュニケーションの円滑化に有効だとあるが、これを使う際、注意しなければならないこと等はあるのだろうか。」

4.学びをどう生かすか

カナダの北米最大手製紙会社ドムター社は、サステナビリティ先進企業として知られています。
その先進企業として選ばれるために、ストーリーテリングの質を高める方法があるそうです。

それは「弱みと強みの両方を伝える」ということ。

多くの人は信頼性を求めています。
問題や課題を隠す、触れないようにするのではなく、どのようにその問題に対応していくのかをしっかりと説明することが重要だと述べています。

上記に示してあるように、ストーリーを話す際、注意しなければならないことが「嘘をつかない」ということです。
当たり前なことかもしれませんが、実際にビジネス向けのセミナーや教材や書籍などを読んでいても、「嘘を書かない」という当たり前なことが出来ていない人が多いようです。

ほんの少しでも、相手に疑いの気持ちが湧いてきたら、逆効果になることは明白です。
信頼を得るためにやっていることが、反感や反発を生んでしまします。

本書でも主人公が「精神的に強くない自分」について語っています。
それによって同僚の教師の気持ちが変化していきますが、そのようなことは経験があるのではないでしょうか。

またこのストーリーテリングは誰もが日常的に行っています。
これは手法というよりスキルなので、磨いていけばどんどんと上達し、相手に伝わりやすくなります。
日常的に行っていることなので、意識をしてみると、自分の癖やパターンなども見えてきて面白いと思います。

その時々にあったストーリーを思い通りに語ることができたら…
子ども達や同僚の方との相互理解に必ず役に立つものだと思います。

5.まとめ

もっとはやく知りたかった、というのが本音です。
私自身、ストーリーを語ることはほとんどありませんでした。
だからあまり深く印象に残ることがなかったのではないかと思います。
というのは、語ることで理解が深まるなんて思ってもいなかったし、共感を生むとも考えていなかったのです。
日常ですら、ほとんどストーリーを語ることがありませんでした。

しかしこれを知った今、意識して自分の弱さも伝えていこうと思います。
なぜならそれが今をより楽しく、人間関係を円滑にするものだと知ってしまったから。

【参照】

※ストーリーテリング
物語を語るという意味。「昔話」などの文化的意義。ストーリーを交えて話をすることで、説得力が増したり、共感度が高まったりする。
イメージを伝えやすい、記憶に残りやすい等のメリットもある。

「ストーリーの形でメッセージが伝えられると、人は自分が人間とみなされていること、生身の人間としての自分に情報が伝えられていること、自分が孤独ではないことを感じるのです」 (コンサルタントのアネット・シモンズ『感動を売りなさい』より)

※サステナビリティ
「持続可能性」を意味する。企業分野では、利益を上げるだけでなく、社会的責任を果たすことで、将来においても事業を存続できる可能を持ち続けるという意味で用いられる。

※学習評価
子ども達の学習状況を評価するもの。

※パフォーマンス評価
レポートやプレゼンテーションといったパフォーマンス課題に取り組ませることで、学力を見えるようにしてルーブリックという評価基準を使って評価する方法。
※ポートフォリオ評価
子ども達の作品や自己評価の記録などを蓄積したものをポートフォリオと言い、それを使ってさらに自己評価を行い、教師が教育活動などを評価する方法。

■ 執筆者情報
meg【元小学校教師】
小学校教員の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。