マクロとミクロの視点を持つ

『まんがで知る教師の学び3』
~避難所としての学校~自助・共助・公助~の学びを生かす

1. 手順の説明

以下において『まんがで知る教師の学び3』の「第4章 避難所としての学校~自助・共助・公助~」の要約を行い、それについて批評します。
まず順を追って要約し、必要ならば補足します。

次に重要ポイントを1、2点絞ってピックアップし、それについて自分の視点からコメントし、批評していきます。
主張は論理的に行い、必要に応じて証拠をつけて説明し、最後に全体を要約して結論づけ、まとめていきます。

2.本章のまとめ

・災害時には「自助」「共助」「公助」の三つの考え方がある。

・公助には限界があるからこそ、共助が重要。そのために地域の住民がつながりあって共同体をつくり、人々がつながるための「まちづくり」(地域のイベント)が重要な役割を担う。

・誰かのせいにした瞬間に思考はストップする

・カリキュラム・マネジメントの本質とは、学習経験や環境が異なると、子どもの身につく資質・能力も異なるものになる。評価、改善されなければ形骸化する。

・カリキュラムをマクロとミクロの二つの視点で見て、学校を「学習する組織」にしていく。

3.疑問に思うこと

「教師側の視点ではなく、子どもの視点に立って、カリキュラムを捉えるのです。」
「日本の教師は、授業の展開の在り方や指導方法には関心が高いのですが・・・、カリキュラムの開発にはそれほど関心が高くないのではないでしょうか?」
この文を重要ポイントとして、ピックアップしました。

これをふまえた疑問は下記の通りです。
「教師は日々の仕事(授業の展開の仕方等)に追われ、カリキュラムの開発に関心が高くないという事実はその通りだといえる。しかし、いち教師からしたらこれ以上仕事が増えてしまうという思いもあるだろう。
ではそのカリキュラムの開発にどのように向き合っていけばいいのだろうか。」

4.学びをどう生かすか

朝日新聞に、「これ以上学校に求められたらパンクする、という現場の声をふまえ、そのポイントとなるのがカリキュラム・マネジメントだ。」という記事がありました。
「教員が個々で取り組むのではなく、連携し、学校全体の教育力を高めるというイメージ」だと書かれています。
今までもカリキュラムはもちろん組まれていたが、その評価・改善は個人の教師で行っていたものを、学校全体で取り組もうというものです。

つまり時代の流れもあり、今までは個人個人で取り組んでいたものが取り組みを学校全体に広げていくことが必要になってきているといいます。
そうしないと解決できない問題が続出してきているのです。
ということは、今まで以上に教師間のコミュニケーションが不可欠になってくるということです。

いちがいに「仕事が増える」と悲観するのではなく、今、目の前の子どもたちに必要な力をつけるために、教師が今まで以上に力を合わせて、カリキュラム・マネジメントを行っていくのです。
評価・改善は必要です。
しかしこの取り組みにより、教師自身の仕事がやりやすくなったり、働きやすくなることが十分に考えられます。

それには個々の教師が歩み寄り、授業の指導法にとどまらず、意見を出し合って子どもたちの為にカリキュラム・マネジメントに取り組むことが前提になってくるのではないでしょうか。

5.まとめ

以前から、カリキュラム・マネジメントの考え方はありました。
しかし、私は他の教師とコミュニケーションを取ることで、より子どもたちの為になるという考えはなかったのです。
もちろん自分の授業力をあげるにはコミュニケーションを取ることは大切なことだと思っていました。しかしカリキュラムの開発に重きを置いたことはなかったのです。

つまり著者の言う、「鳥の目」の視点が全くありませんでした。
全体が見れない、見ようとしていないということは、視野が狭いということ。

子ども達のことを考えたら、カリキュラムの開発に目を向けることは重要だということはその点からも明らかなのです。
忙しいからこそ、カリキュラムの開発に目を向けてみてはどうでしょうか。

【参照】

※「自助」「共助」「公助」
「自助」…自分で自分の家族を守る
「共助」…地域の人々が互いに助け合う
「公助」…国や自治体などの行政機関が援助や支援を行う

※カリキュラム
一般的に教育課程と言われるもの。
重要視されているのは、教師側の視点ではなく、子どもの視点に立ってカリキュラムを捉える。
学習経験が異なると、子どもの身につく資質・能力も異なるものになる。例えば、読み物が多い図書館での学習経験と、調べるための資料が多い図書館での学習経験は異なる。

※鳥の目
マクロとミクロの目の視点を使ってみること。
本文では、
「鳥の目」…カリキュラム全体を見通す戦略
「蟻の目」…目標を設定するために現実を観察する戦略
として書かれている。

■ 執筆者情報
meg【元小学校教師】
小学校教員の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。