日本の学校の現状が浮き彫りに。

教師は声をあげて!そしてより多くの人に知ってもらいたい現状。

1.手順の説明

以下において、「めっしほうこう(滅私奉公)」~「はじめに(教員は戦場並みのストレスにされされている)」の要約を行い、それについて批評します。

まず順を追って要約し、必要ならば補足します。
次に重要ポイントを1、2点絞ってピックアップし、それについて自分の視点からコメントし、批評していきます。

主張は論理的に行い、必要に応じて証拠をつけて説明し、最後に全体を要約して結論づけ、まとめていきます。

2.本節のまとめ

・三十年にわたり、子どもの居場所がある学校作り、教職員が働きやすい職場環境を作るために働いてきた著者。
→教員の過労死解消、公務災害認定の活動にも取り組む。

・過労死した公立校の教員は、この十年間で六十三人と報道。
→「氷山の一角」。

・過労死した遺族が公務災害認定を申請しても、裁判に訴えて認められる事例は少ない。
→特別な制度のため
(「定額働かせ放題」とも揶揄。)
→労働時間が世界で一番長い。過労死ラインを越えて働く労働者の割合が、全業種の中でも最も高い。

・教員は、人間(子ども、同僚、管理職、保護者、地域の人たち、教育委員会の人たち)相手の職業。

3.疑問に思ったこと

「教員は、原則として、勤務時間内で仕事を終え、勤務終了後の仕事の大半をボランティアとみなし、時間外手当は一円も支払わないという特別な制度があるからだ。」

上記の文を重要ポイントとし、下記に疑問を示します。

「この現状を、当事者である教員たちはどれくらい認識しているのだろうか。また、教員以外の人たちの認知はされているのだろうか。」

4.学びをどう生かすか

勤務終了後の仕事が大量にあることは、教員経験のあった私自身もよく知っています。
それは「能力がないから」または「仕事の効率が悪いから」といわれてしまいそうですが、そういいきれないほどに次々と仕事が降ってくるのが現状です。
恐らくその状況は日に日に過酷になっているといえるのではないでしょうか。
というのは、本書にも書かれていたように、国が教育にかけるお金は他国に比べてもひどいものです。
世界的にみても最低レベルといっても過言ではありません。

「教員の数が圧倒的に足りない。」
「次から次へと事務仕事が増える。」
「家庭の問題が、なぜか学校にまで持ち込まれ、仕事がはかどらない。。。」
などなど、きりがありません。

またそういった状況にある教員たちにとって、時間内に仕事が終わらないことを「恥」だと思い、それは「自分の責任だから仕方ないことだ」と割り切っている教員がほとんど、という現実があります。

なぜならば、定時に帰る先生ももちろんいます。
私自身も定時で帰るように調節をしていました。
しかし、その分、家への持ち帰り仕事があるのは言うまでもありません。
また、私の場合は独身だったこともあり、定時に帰る分、早朝5時ごろから出勤して授業準備に当てていた時もありました。

「仕事のできる先生」といわれる人には、どんどんと仕事が舞い込んできます。
それは授業準備からはじまり、事務仕事、部活指導、などなど様々です。

この状況をよくしていく方法はないのでしょうか。

それは本書でも述べられていたように、今の学校の現状をきちんと声をあげて地域社会の人々にしってもらうところからしか始まらないのです。
なぜなら教員以外はこの現実を全くと言っていいほど知らないのです。

そして家庭や地域に理解してもらい、共に子ども育てていく。
そういったスタンスで学校を変えていかない限り、悪くなる一方なのは
誰が見ても一目瞭然です。

また、これは日本全体の問題として、ちゃんと向き合うべきです。
なぜなら子どもには必ず保護者がいます。
今、教員はクレームに対応する体力がありません。
どんどん疲弊してしまっているのです。

もちろん、そのクレームが教員自身に問題のあることだったら仕方ありません。
しかしそうではなく、家庭で解決できることだったり、しつけの部分であったりといった、本来親がすべきことを学校にもってくる例が実に多いのです。

前にも書きましたが、日本国民の多くが「お客さん化」しているという現状があります。
特に日本は「サービスを受けて当たり前」という前提がいつからか植え付けられ、自分の望むようなサービスが受けられない時、クレームという形で行動します。

その部分を再度考え、本当に相手のためになるのか。
自分で解決できることではないのか。
など大人として恥ずかしくない行動を取ることを心がける。
そういった姿が子ども達にそのまま反映されていくのです。

自分はどうやって生きていけばいいのか。
どうあればいいのか。

それを国全体で見直す時期にきているのではないでしょうか。

5.まとめ

本書は教員なら誰しも共感するのではないかと思います。
それほどまでに、多くの人が苦しんでいるという状況があります。

果たしてそのような状況で、子どもたちが幸せと言えるのでしょうか。
子ども達に学びを伝える教師が、いつもびくびく怯えている状況はやはりおかしいです。

今、色々な問題が明るみになってきています。
教師は自分を卑下するのではなく、冷静に状況を見極め、声にだすべきところはきちんと発言していく。

そうしない限り、学校という場は一向に良くなることはなく、悪化していきます。
日本の学校というものが崩壊するのも時間の問題なのではないでしょうか。
その場合、一番被害を受けるのは子どもです。

自分を卑下する前に、何が一番だいじなことなのか。
それを教員も考え直すことが今、求められています。

■ 執筆者情報
森田 恵 【元小学校教師】
子どもが好きで、彼らをより笑顔にしたいという思いを抱き、教員を目指す。しかし、挫折。あまりにも上手くいかないことばかりで退職を考えるも、奮闘し、次第に毎日が楽しく、子ども達からも「先生大好き!」と言われる日々を送るようになる。そんな小学校教員時代の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。現在は海外に移住し、子ども達に日本語を教え、日本の文化を伝える活動を行っている。また現地校で日本の教育との違いを学び、それを日本の教育に活かす方法や感じたことを日々発信している。