NPO法人 共育の杜

ごあいさつ

日本の教職員の長時間労働は、OECD諸国の中で最も深刻です。
文科省が実施した大規模調査によると「過労死ライン」超え、つまり過労死等のリスクが非常に高い状態で働いている教員は、小中学校で6~7割前後を上回っています。

実際、この10年間、教員の過労死、過労自殺はあとを絶ちません。

別の調査では、長時間労働の状態にある教職員ほどストレスを抱えており、いいかげんな授業になる、子どもとの対話がなくなってしまうという結果が出ています。長時間労働は、子どもたちのためにはならないです。

急速に変化する社会の中を生きる子どもたちは、主体的に課題を見つけ、他者との対話を通じて、新しいアイデアを創造し、より良い社会を作っていく担い手です。教職員は子どもたちのお手本になってほしいと願っています。
「共育の杜」は、教職員の長時間労働を解消し、主体的に生き、他者との対話を通じてより豊かな人生、より良い社会をつくることをめざしています。
 
藤川 伸治
NPO法人共育の杜
理事長 藤川 伸治

NPO法人『共育の杜』の想い

「共育」とは、「共に育つ」という意味で、従来の教える「教育」とは違う立場を取ります。
これからのあらゆる教育は「共育」にしていく必要があります。

「もり」とつけたのは、発起人である佐々木を今の仕事に導いてくれた大学恩師、北森先生への敬意を表してです。
「森」ではなく「杜」を使ったのは、「森」とほとんど同じ意味ですが、特に「神社の周りの木が茂ったところ」という意味では「杜」が使われるようだからです。

また、杜(森)には様々なものが含まれています。
自然は人工物と違って、果てしなく奥が深いです。
子どもたちは、森(自然)から様々な事を、自分から学んでいきます。
心理学者の河合隼雄先生が晩年、子どもたちの学びの森を全国に作ろうとしていたとも聞きます。
また、自然への畏れ、未知なるものへの畏敬の念も大切だと思います。

人間が万能で、何でもできる、何をやっても良いという考えが、今の混乱を生み出しているように思います。よって、子供たちへの共育だけでなく社会全体の人間に向けた共育の場を生み出していくことを目的としたNPO法人を目指します。

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