趣 旨

今、この変化の激しい時代を生きる子供たちが、活躍できる力を育成するための教育が求められています。
2020年より「新学習指導要領」が導入され、新たな教育課程も加わります。

一方、「過労死ライン」の週60時間以上の勤務をしている小学校の教員は約7割、中学校の教員では約8割に達しています。
他の業種と比べても、この教育現場の状況は最も深刻だといえます。
そして今、文部科学省の中央教育審議会では、「教員の働き方改革」の審議が急ピッチで進められています。

これから先、教育の持続可能性(サステナビティ)を実現するには、「教員の働き方改革」と2020年の「新学習指導要領」を同時に進めていくことが必要です。
しかし、上記のことに加え、今起きている事態は、この国がこれまでに経験してこなかったことです。
これは、未知なる教育改革の時代が到来しているといえます。

これまでの教育は、「決められたことを従順にやる人を育てる」ものだったのに、これからは「新しいものを生み出す創造性」「問題の積極的かつ対話的解決」「困難を乗り越えて道を切り開く力」などを育成しようとするものです。
そのためには、教員自らがこのような生き方をしていることが前提となります。
子供たちにその生き方のお手本を、示さなければ成立しないのです。

現場で働く先生たちも、これまでの教育によって大人になった人たちです。
なので、根底の生き方を変えないと対応できないということになります。
だからこそまずは、先生が子供たちと共に学ぶ姿勢をもつことから始めなければなりません。

私たちは、SNS・インターネットメディア等を使い、リアルとバーチャルの両方から意識を変え、態度を変え、行動を変えることを促していく、自己改変プログラムの開発を進めてきました。
その他にもEラーニング教材の提供や隙間時間でも学べる動画の配信などをおこなってきました。

また、教育改革の根幹である「創造性」を育む教育、さらに教職員が子供たちにとってアクティブラーナーの良き手本となるために、教職員の生き方にまで踏み込んだ指導をしてきました。
さらに、様々な社会的立場を超えて問題解決してきた経験から、社会に開かれた教育の実現を目指すための「経験」と「リソース」があります。
 

2. NPO法人『共育の杜』主な活動

NPO法人「共育の杜」は、次の6つの事業を主として、社会へ貢献していきます。

1. 急速な社会の変化に対応できる未来の教育モデル及び学習法のモデルを構築し、自らの働き方・あり方を変える自己改変プログラムの普及活動を行います。

2. 学校教育と社会とをつなぐボランティア活動を全国的に展開していきます。

3. 児童生徒及び学生を対象にした学習会、教員や塾の講師を対象にした研修会を行うほか、ビジネスパーソンやセミナー講師を対象とする民間講師養成を目的とするセミナーを行います。

4. 世界の先進的、創造的な学習方法を集めたライブラリーを創設します。

5. 学校、地域、企業、行政の交流を見据えた読書会等のイベントを開催します。

6. 書籍や広報誌、インターネットメディア等により、広く一般の方々へ情報提供を行います。


このような活動をしていくうえで、未来の子供たち、未来の日本のためにも、学校、社会、行政との接点となる「場」の必要性を実感しています。
また、学校教育の在り方を社会全体へ広めるためには、教育現場だけではなく、地域自治体がともになければなければならないと思います。
これらの経緯に基づき、社会的な責任、使命を自覚したうえでの精力的に活動していきます。
 

法人案内のメニュー