好きなことをしていれば、お金は後からやってくる?

【更新日】 2018年10月3日(水) 学校の働き方改革と教師の学び方
好きなことをしていれば、お金は後からやってくる?

『ソース』
~ワクワクすることをしていれば、お金は自然についてくる~の学びを生かす


1.手順の説明


以下において、『ソース』の「第20章 ワクワクすることをしていれば、お金は自然についてくる」の要約を行い、それについて批評します。
まず順を追って要約し、必要ならば補足します。

次に重要ポイントを1、2点絞ってピックアップし、それについて自分の視点からコメントしていきます。
主張は論理的に行い、必要に応じて証拠をつけて説明し、最後に全体を要約して結論づけ、まとめていきます。

2.本章のまとめ


・やらない理由で一番よく使う言い訳は「お金がないから」。しかしお金はまずやりたいことをやれば、後からついてくる。そしてやる気が示されると、必要な資金が集まる。お金を稼ぐことに忙しくて、夢を追う段階まで到達しない人が多い。

・成功した人に共通しているのは「失敗を覚悟で、自分の夢をどこまでも熱心に追及した」点で、「誰がなんと言おうと自分はやる」という気概が特徴。どんなに周りの人から反対されても、どんな障害が現れても、くじけない。

・精神的にも経済的にも豊かに生きるためには、「自信(ワクワクを発見して行動移すことで自分を知り、他人に頼らず自分で人生の選択をする自信)」と「起業家精神(いつどこでどんな状況でも独創的な発想で対処する)」の二つが必要。

3.疑問に思ったこと


「お金がないからというのは理由にはなりません。実際のところ、お金は関係ありません。」
この文を重要ポイントとし、ピックアップしました。

これをふまえ、下記に疑問を示します。
「お金の不安は中々ぬぐえないのが現状だ。
恐らく、夢やワクワクを追いかけていて途中で資金不足になれば、諦めてしまう人も少なくない。
本当にお金の心配をしなくてもやりたいことをやれば、後からついてくるものなのだろうか。」

4.学びをどう生かすか


「稼ごうと思うと動けなくなる。ただやりたいからやる。お金はやりたいことをやる際についてくる。」という知人がいます。
彼を見ていると本当に好きなことしかしていないのです。
ただし言えることは、彼は本当に好きなことしかしないということ。
つまりやりたくないことを一切しないという徹底ぶりです。
そこに妥協はありません。
また、お金に執着がありません。
「理想のリーダーとは、沢山遊んで、面白い人間。部下たちがその人についていけば自分の知らない世界に連れて行ってくれると感じるから。」
(たかの友梨“エステティックサロン経営者” 「なぜか、人とお金がついてくる50の習慣」より)

上記の知人の話とも重なる部分です。
「夢を持ち、本気で頑張っている人のことは、多くの人が損得抜きで応援する。もしビジネスの資本に恵まれていなくても、熱意さえあれば動いてくれる器の大きい人が必ず出てくる。」

とも書かれています。
このように人間的な魅力を持つ人のところには、人が集まり、その人を応援したくなるものです。
そしてたとえお金がなくとも、不思議と資金が集まってくるというのです。

人の魅力を作るのは、その人自身が自分を知っているということも大前提です。
そしてワクワクを実践する人、そして自信のある人です。

つまり妥協せず、本気で好きなことをすべて実践したらお金は後からついてくるという著者が述べていることは、多くの成功者たちが実践していることなのです。

とはいっても、全てのワクワクを実践することは難しいという人もいます。
しかしやらなければ、今の生活が変化することは当然ありません。
どうするのかを自分で決め、それを決意したら徹底的に取り組んでいけばいいのです。

そして早い段階から、多くの子ども達がこのことを知る機会は必要です。
なぜなら多くの大人が思っているように、子どもたちでさえ、「好きな事ばかりしていたら、生きていけない。将来が不安だ。」と思っているからです。

多くの子の場合、親の次に身近な大人なのは教師です。
もし身近な大人が体現していたら、子どもはそれを実践可能なことだと認識できるからです。

将来がワクワクするきっかけを身近な大人がつくっていく。
それも、大人の使命なのです。

5.まとめ


このように書きながら、私自身も全てのワクワクを実践できていません。
まだお金の心配をしていたり、失敗したときの「言い訳」を置いておきたい気持ちがどこかにあるのは事実です。

しかし、このワクワクを全て実践したことで得られるものを体現したいという気持ちが湧きおこっていることも事実です。
それが私のワクワクの一つでもあります。
まずはやってみることから。
そこに現れる恐怖や不安、心配を超えてその先にあるものをみてみたいのです。
そして、子ども達にも自分の生き方を見せていきましょう。


■ 執筆者情報
meg【元小学校教師】
小学校教員の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。