『ソース』
~同時実行が生む相乗効果&同じ量の情熱を傾けよ~の学びを生かす
1.手順の説明
以下において、「ソース 第12章 同時実行が生む相乗効果、第13章 同じ量の情熱を傾けよ」の要約を行い、それについて批評します。
まず順を追って要約し、必要ならば補足します。
次に重要ポイントを1、2点絞ってピックアップし、それについて自分の視点からコメントし、批評していきます。
主張は論理的に行い、必要に応じて証拠をつけて説明し、最後に全体を要約して結論づけ、まとめていきます。
2.本章のまとめ
〈同時実行が生む相乗効果〉
・「同時進行」とは、「ワクワクすることは一つ残らず、すぐに実行した方がいい」という考え。すると心が満たされ、気力や体力がますます増進し、魅力的な人間になり、周りの評価が変わる。人生の新しい扉が開き、それまで夢にも思わなかった人に出会ったり、仕事にぶつかったりする。
・ワクワクを発見し、それを生かせる生き方を設計し、その生き方を可能にする手段や職業を見つけるという順で行動。
〈同じ量の情熱を傾けよ〉
・同じ量の時間やお金をかけるのではなく、同じ量の情熱をかけることで、やりたいことを全部やる生き方が可能になる。
・その瞬間に、精神を集中して時間を有効に使うようになるので、少ない時間でより多くを達成できるようになる。また、自分には多くの時間や体力があることに気づき、自分の存在意義がみえてくるはず。
3.疑問に思ったこと
「『同じ量の情熱を傾ける』場合に注意することは、自分がやりたくないことに時間や情熱をかけないようにすることです。」
「自分の嫌いなことや義理の付き合いなど、やっても何の喜びも得られず時間を食うだけの活動は少しずつですが減らしていって、代わりに自分の心をわきたたせる行動を増やしていきましょう。」
この2文を重要ポイントとし、ピックアップします。
これをふまえ、下記に疑問を示します。
「それが実際に本当に可能なのだろうか。
可能であるとしたら、それを具体的にどのように実行すればよいのだろうか。」
4.学びをどう生かすか
岡本太郎氏は「生きるというのは、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実することだ。」と言います。
この言葉のように、まずはそれを実行します。
他のことを考えず、瞬間瞬間に力を注ぎ、情熱をかけて取り組むのです。
すると著者が述べているように、面白いほど集中でき、時間に余裕ができます。
これは没頭している状態です。
その状態の時、脳は最大限の力を発揮します。
著者は「自分の嫌いなことや義理の付き合いなど、やっても何の喜びも得られず時間を食うだけの活動は少しずつでずが減らして」いくと述べています。
それが明らかな時、また意識的に減らせそうな時は実行すればいいのです。
しかしそれが難しい時は、できる時に情熱を傾ける時間を作っていくと良いだけです。
すると、情熱が傾けられない時間は無駄な時間だと思えるようになります。
そう思ったら、その時間を減らすことへの抵抗が減っていきます。
では「やらなければならないこと」はどうしたらよいのでしょうか。
例えば、食事を作るなどが当てはまります。
料理が好きな人は問題ないのです。
しかし、主婦で料理を作ることが好きではない人もいます。
でも家族のためには作らねばなりませんよね。
情熱を傾けることができるように変えていくのも手だと思います。
また家族との時間を楽しみたいなら、一緒に作る時間にしたり、どうしてもイヤなら極力時間をかけない料理を作れるように工夫をしてみると面白くなってきます。
孔子も「よく知る人も好む人には勝てない、好む人も楽しむ人には勝てない」というように、昔から楽しんで好きなことをする人には勝るものは何もないということなのです。
まずは瞬間瞬間に情熱をかけてみる。
当たり前に言われていることですが、意識しないと瞬間瞬間に情熱をかけるのは難しいのです。
このようにやってみることで、見えてくるものがあるはずです。
5.まとめ
現代、常にモバイル機器にさらされ、情熱をかけて一つひとつのことに取り組むというのは意外と難しいのではないでしょうか。
しかし瞬間瞬間に情熱を傾けるように意識してみると、それが可能であり、また嫌いだと思っていたことが自分は案外好きなことだったのかもしれないと思ったりするものです。
そのような変化も楽しいです。
まずは実行してみる。
すぐに著者の言うように好きなことばかりするのは可能とは言えません。
でも挑戦する価値は十分にあります。
また子ども達も同じです。
家に帰れば、ずっと携帯をいじっているという子も少なくないようです。
何か一つでも情熱を傾けられるものを学校で提供できたら…
それだけでも、学校が楽しくなります。
もしあなたがネットサーフィンをしている時間が、ワクワクしているなら構いません。
でも、そこに情熱をかけているかどうかと問われると疑問が残るのではないでしょうか。
■ 執筆者情報
meg【元小学校教師】
小学校教員の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。