DPI日本会議事務局長の佐藤聡氏と共育の杜メンバーとのコラボ企画です。
「学校が変われば社会は変わる」と言われています。
学校を、未来社会を共創する子どもたちに、自分と異なる体験をしている友達との関わり方を考える機会を与える学びの場と捉えるのなら、他者との差異自体が価値になると思います。
しかしながら、まだまだ学校では「みんなと同じ」と同調が求められ、異なる子どもが排除されがちな現状にあるのではないでしょうか。
障害者差別解消法の目的に向けて、学校は変わらなければなりません。
学校では「できること」が善とされ、「できないこと」には着眼されがたいと思います。
子どもの意思が尊重されずに、「時間がかかるから」「支援が必要だから」と「できない」ゆえに分けられた教育を受けている子どもがいます。
「できないことには、本当に価値はないのか?」という視点から、「できないことの価値」を共有していきたいと思います。このことは障害者差別解消法の目的に向けて重要な視点で、学校が変わる1つのきっかけになると信じています。
「できないことの価値」を考える対話をしてみませんか。
1981年にシンガポールで結成された世界の障害当事者の組織。
世界100各国以上にあり、DPI日本会議は1986年に結成。
現在、全国94の障害者団体が加盟している。
活動は、
①障害当事者の運動「われら自身の声」
②障害の種別を超えて活動する(精神・知的・身体)
③障害者の権利運動を行う(地域生活、バリアフリー、インクルーシブ教育、権利擁護、雇用・労働、障害女性、国際協力、尊厳性等)。
令和4年5月22日(日)20:00~22:00
(1)DPI日本会議事務局長の佐藤聡氏から「障害者差別とは?―学校、職場、生活-」と講話をします。講話は最新の情勢報告、どのような対応や発言が障害者差別に当たるのか、障害のある教員の雇用率の低さや、現状の分離を前提にした日本の特別支援教育の現状など、参加者に気づきを与えるような内容です。
(2)佐藤聡さんと3人の障害のある教員の対談で、「できないことにも価値がある」「障害は子どもたちが育つ学校に必要な価値」という視点で、3人の障害のある教員は1エピソードずつ紹介します。
(3)参加者が小グループに分かれて、講話や対談を参考に、どのように見方を変えると、「できないことに価値を見いだせるか」についてフリートークをします。小グループで話し合われたことを、全体で共有します。
(4)対話を通して、「できないことにマイナスイメージあること」を問い直し、見方を変えることで新たな価値が生み出されることもあることに気づき、参加者皆様方のエンパワメントにつなげていきたいと考えています。参加者の皆様方には、これからの教育の多様性を考える機会になると思います。
時間 | 内容 |
5分 | 趣旨説明 |
40分 | 講話「障害者差別とは?―学校、職場、生活-」佐藤聡氏(DPI日本会議事務局長) |
20分 | 佐藤聡氏と3人の障害のある教員の対談 |
10分 | 質問・休憩等 |
20分 | ブレイク |
20分 | 全体フリートーク |
5分 | まとめ・挨拶・記念写真 |
Zoom及びNPO法人「共育の杜」FacebookページでのFacebookライブ
1)質問や小グループに分かれてのトーク、全体のフリートークに参加されたい方は、下記の「Zoomでの参加申込み」からお申し込みください。
2)NPO法人「共育の杜」Facebookページ(視聴のみ)
イベント当日、NPO法人「共育の杜」Facebookページ
からご視聴ください。
(5月20日までにFacebookページのフォローをお願いします)
申込み後の返信メールにて、イベント参加用のZoomリンクをお送りいたします。
また、ご登録メールアドレス宛に、イベント前日に、Zoomリンクの再案内とPowerPoint資料を送らせて頂きます。
申込みは終了いたしました。
5月20日(金)20時
佐藤 聡
DPI日本会議事務局長。9才で障害をもち、4年間施設で生活し(養護学校)、その後地元の普通学校に戻り、大学で自立生活運動に出会う。手動車いすで生活。
三戸 学
秋田県公立中学校数学教諭。生まれつき脳性まひ。主に電動車いすで移動する。
奥田 和泉
東京都立高校司書。小児麻痺・脊髄症による体幹機能障害・言語機能障害。
渡真利 学
沖縄県立高等学校教諭。小学2年生時,転倒事故による脳損傷で両眼視野欠損(2/1)〔半盲〕。障害を周囲に相談できないまま教員採用試験に合格。その後38歳で障害手帳を取得。
本多 祐子
多様な領域で実務・教育を体験後,障害学生支援を経て,大学非常勤講師およびスクールカウンセラーに従事し始める。臨床教育学博士。複数資格あり。