『ソース』
~上手のウソ~~の学びを生かす
手順の説明
以下において、「ソース 第6章 上手のウソ」の要約を行い、それについて批評します。
まず順を追って要約し、必要ならば補足します。
次に重要ポイントを1、2点絞ってピックアップし、それについて自分の視点からコメントし、批評していきます。
主張は論理的に行い、必要に応じて証拠をつけて説明し、最後に全体を要約して結論づけ、まとめていきます。
本章のまとめ
・現在は才能が認められている有名な人が、新人の頃はさんざんな批評を受けた例は限りなくあるから、下手でも誰がなんと言おうとも、心を燃やせるなら、その時に幸せを感じるなら、絶対にやり続けた方がいい。有能か無能かは主観的なものだからだ。
・人は自分に能力があるかどうかと始める前から心配し、また能力がなければやれないと思い込んでいる。すると怖くて足を踏み出せない。
・明らかに無能な人間がプロとして働いている。だからと言って、現在の地位を得る妨げにはなっていない。
疑問に思ったこと
「人は自分に能力があるかどうかと心配しすぎている」
この部分を重要ポイントとしてピックアップします。
これをふまえ、疑問を示します。
「なぜ人はやる前から自分の能力の有無を心配してしまうのだろうか」
学びをどう生かすか
「階層社会では、大きな組織の上層部に立ち枯れた木々のように『無能』な人々が積み上げられている」
(「ピーターの法則」 米国の階層社会学者、ローレンス・J・ピーター博士)
このように私たちの身の回りのプロ、上司と呼ばれる人達が、全て才能があるかというと、そうではないのが現状です。
しかしきちんと収入や地位を得ています。
つまり現時点での私たちには才能のあるなしはほとんど関係がないといえます。
著者は「自分に能力があるかないかと心配しすぎる」と述べているように、そこにフォーカスしている人があまりにも多いのです。
能力がないと悩んでいるのです。
できるかできないかを決める前に、心配ばかりして行動しなければ、結果が生まれることはありません。
「心と体は無能なのではなく、頭が無能だと決めつけていた」(ベーシック社長(株))という方がいました。
まさにそういうことなのです。
頭よりも、心と体は正直で素直だと言われています。
「思い込み」を外して心の声に従って行動してみると、才能の有無など気にせずに新たな道が開けるのではないでしょうか。
そして、子ども達を見ていても、「どうせ無理」が口癖になっている子がいたり、「私は○○になりたかったけど、学校の成績が良くないからなれない」と今からすでに諦めてしまっている子がいたりします。
もちろん、「なれるよ!」なんて無責任なことは言えないかもしれません。
しかし「無能」だと言われても諦めずに、「やりたいこと」できちんと働いている「プロ」と呼ばれる人たちが多くいるのも事実です。
子どもにその事実をきちんと伝えることは出来るのではないでしょうか。
まとめ
多くの人は「始める前から心配しすぎている」といいます。
行動する前から諦めているというのも納得できます。
なぜなら周りをみると、そんな人が多いのです。
もちろん自分を含めて。
もしそれが自覚出来たら、その心配している瞬間をとらえることができたとしたら…。
すぐ行動に移し、才能がないと嘆く人が減り、行動できないことを言い訳にできなくなります。
心配は置いておいて、「とりあえず、やってみよう」くらいの気持ちで取り組んでみると案外うまくいってしまうのかもしれません。
■ 執筆者情報
meg【元小学校教師】
小学校教員の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。