また自分と繋がることができれば、自分を知ることになるので、自分の得手不得手に限らず、自分の特徴がわかり、創造性を発揮することもできるし他者ともつながることができるようになります。
だからこそ、その土台作りである、自分と繋がることをしなければ、もちろん他者とも繋がれないし、信頼はおろか、何もうまくいかないのです。
信頼の土台はそこだと思うのです。
そこを徹底してやっていくことをお勧めします。
日本の教員たちが自分とつながった時、日本中のすべての子供たちが自分とつながることができ、そして日本中がつながることができるのです。
その時にものすごいパワーが発揮されると思っています。
そして自分とつながる、とは今までたくさんお話ししてきたことでもあります。
繋がっていない状態とは、
なぜなら自分を否定しているからであり、自分から断絶をしているからです。
自分が嫌いな状態もまた、自分と断絶されている状態なのです。
自分なんてダメだ…。と自己卑下している時も自分とはつながっていません。
でも、よくやっていませんか?
「どうせダメだ。」
「自分なんて…」
「今日もうまくいかなかった」
「同僚はあんなにうまく信頼を築けているのに…それに比べ自分は嫌われている」
もちろん、現実を見ることはとても大事なことです。
でも、それは事実として受け止めればよいのです。
そこにいちいち否定を入れる必要はないのです。
例えば「授業がうまくいかなかった」
↓
×「自分はダメだ」
〇「明日はこの点に気を付けよう」
それだけでいいのです。
まずは自分を否定するのはやめてください。
それを一番近くで聞いているのはあなた自身です。
もし誰かに言われたとしても、それはすでに過去のこと。
そう思って、そこにいちいち解釈を入れなくていいのです。
その状態をいったん受け入れて、「じゃあどうしたい?」と自分に問えばいいのです。
その否定してしまうものを、新たな自分になるためのものに使えばいいのです。
あなたがあなた自身を大切にできないのに、目の前の子ども達を大切にすることはできません。
なぜなら、自分が大切にされていないのに、無意識下で自分以外の誰か、ここでいえば子ども達を大切にしようとは思えないからです。
それはいくらあなたが顕在意識で「そんなことはない。自分のことは否定したり、大切にできていないけど、子ども達のことは否定もしないし、大切にもしている。」と思っていても、
実際に潜在意識(無意識)の方ではそう思えないのです。
そうすると、何が起こるかというと、「大切にしているつもり」という状態になっているということです。
「大切に思っているつもり」の人間に、子ども達が信頼を寄せるでしょうか…?
私はそうは思いません。
大切にしてくれる人には心も許すし、信頼も寄せます。
でも、表面的に「大切にしているつもり」の人には、心も閉ざすし、信頼も寄せられません。
そんな私自身も、近道だと思いながら、なかなか自分のことを置いてけぼりにしてきました。
だからとても時間がかかったのです。
「自分のことなんて後でいい。それよりも、子ども達のことを優先しなくては。」
そうやってずっとやっていました。
だからこそ、あなたには伝えたいのです。
一見、無駄に見えることほど、一度真剣に取り組んでみてほしのです。
騙されたと思って。
時間をかけなくても、少しずつ実践していけばいいのです。
自分への否定の声が聞こえたら、そのままそこに乗っかるのではなく、傍観する。
そして呼吸して、フラットな状態でみる。
それは事実として受け取り、「じゃあ自分はどうしたいのか?」と自身に問う。
否定していたいのか?
自分はダメだと思っていたいのか?
授業がうまくいかない状態を望んでいるのか?
どうせうまくいかないまま、進んでいきたいのか?
そうじゃないと思います。
自分を大切にしていたいし、授業をうまくいかせたいし、何事もうまく進めていきたいのではないでしょうか。
それならば、そこにフォーカスをしていけばいいのです。
簡単なことではないし、丁寧にみていかないと変化は感じられないかもしれません。
でもやってみる価値はあるのではないかと思います。
癖がついているから、それすら難しいかもしれないけど、それでも向き合っていけば必ず自分と繋がることはできるし、信頼も寄せられていきます。
あなたが自分と繋がった時、きっと子ども達とも繋がりを感じることが出来るはずです。
そしてその状態になった時、あなたは教員として、人間として、喜びの中で日々過ごすことが出来るようになります。
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■ 執筆者情報■森田恵
子どもが好きで教員を目指すが、挫折。退職を考えるも奮闘し、次第に毎日が楽しく、子ども達からも「先生大好き!」と言われるように。そんな教員時代の経験をもとに、悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。結婚を機に、渡米。10年の小学校教師の経験を活かし、渡米後は日本語の家庭教師や、現地校にて日本の文化を伝え、日本語を教えて過ごす。現在3児のママ。2度の流産経験により、食や環境、ママの状態が子どもへ与える影響などに興味を持つ。さらに、意識によってもたらされる変化を日々、体感を通して実践している。