信頼は…自分を知ることが大事!

【更新日】 2023年10月27日(金) コミュニケション・外国語運用能

自分を知ることで、信頼が増していく?!


子ども達や保護者に信頼してもらうには…

『自分を知ること』は欠かせません!

正直、「自分のことをやっている暇があるのなら、子ども達のことを考える時間が欲しい。」「より信頼が得られる行動をしていった方が効果的だ。」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際、私がそうでした。

常に
「短時間で、信頼が身につくようにするにはどうしたらいいのか?」
と、焦って、様々な情報を探し、人に聞き、やれることをやっていくという日々を送っていたのです。

例えば、「こんな声掛けが有効だった。」と聞けば、その声掛けをしていき、
「毎日、子どもたちに〇〇をすれば、いつの間にか信頼が出来ていた。」と聞けば、それを試してみるといったことをやっていました。

でも結局は、効果としては薄かったというのが正直なところです。
もちろん、それらを継続していって、無意識にできるレベルにまでなった時は、効果があったといえます。

でも、その方法は、あくまでも「うまくいく人がいた」その人の経験上でのことであり、子どもたちや保護者や、人間関係すべてに当てはまるかというと、そうではないので、結局はその都度、試行錯誤をするということが続いていきました。

もちろん、それも大事なことですが、そういった表面的な言葉や態度で信頼を構築していくこと以上に、『信頼される自分』になってしまえばいいのです。

そうになるには、前回のブログでお伝えした「自分との約束を守ること」に加え、次の段階として、「自分のことを知る」ということをしていくと、より信頼してもらえる人になっていけるのです。

それをここでお伝えしていきます。

そもそも、「自分を知る」とはどういうことなのでしょうか?


「自分のことなんだから、知らないなんておかしいでしょう?」という方も多いかと思います。
でも実際はどうでしょうか?

あなたの好きなもの、嫌いなもの、性格…などざっくりとしたことなら答えられると思います。
ですが、自分のことなのに、答えが詰まることはないでしょうか。

例えば、あなたの夢はなんですか?と質問されて、すぐに答えられますか?
あなたは今この瞬間、何がしたいですか?
あなたは今着ている服のどういったところが好きですか?または気に入らないところはどこですか?

自分の好きなことをピンポイントでわかる、自分がよりテンションが上がる瞬間を知っている…など、より細かく自分について答えられる人は、それだけでも自分を知っているといえます。

では、自分の内面についてはどうでしょうか。
この言葉にイラっとする。
あの雰囲気の人と馬が合う。
この景色の中にいると落ち着く。
この時間の、この風の感じが至福を感じる。
など、自分の心が動く瞬間をキャッチできるようになると、自分をどんどん知ることが出来ます。

私は海外に住んでいますが、日本に住む日本人をみると「もっと自分に興味を持てばいいのに!」と思わずにはいられません。

なぜなら、日本人は人の目ばかり気にしていて、自分はどうしたいのか、自分はどう思っているのか、等を伝える人が少ないのです。

それでは信頼を結ぶのは時間があまりにもかかってしまいます。
むしろ、信頼を結ぶことができないのではないか?と思ってしまいます。

さらけ出す、という言葉が正しいのかはわかりませんが、他者の目を気にしすぎるあまり、自分を閉じ込めておくことは誰にとっても何のメリットもありません。

とはいえ、保護者の目が気になる…
そんな方も多いのではないかと思います。

何も保護者の前でさらけ出す必要はありません。
それが出来たら問題ないですが…

まずは、そんなことを思っている自分を認めてあげたり、そうしたいと感じている自分を知ったりしていけばいいのです。

それが出来た段階で、必要に応じて外に出していけばいいのです。

それと、日本人は自分を嫌いだと思っている人が多いように感じます。
というより、自分のことを知ってもらいたいのに、自分に興味がないのです。

人からどう思われるのか?ばかりにフォーカスがいっています。
自分は自分をどう思っているのか?そこにフォーカスしてみてはどうでしょうか?

自分にもっと興味を示してあげてください。
自分が自分のファンいてあげてください。
誰よりも、自分のことを好きになってあげてください。

『誰か』にそれを求めるから、信頼から遠いところにいってしまうのです。

自分のことを好きになることに何の意味があるのだろうか?
私はそんな考えを持っていました。
ナルシスとみたいで気持ち悪い、と。

でも、世界中で一番あなたの近くにいるのはあなた自身です。
そのあなたが自分に興味を持てず、自分を好きになれないということ自体、おかしなことなのです。

その状態では、相手に対して、依存を生みます。
依存からは何も生まれません。

信頼はまず、自分を知ることから。
自分を知って、まずは自分を信頼し、信頼される人になりませんか?

■ 執筆者情報 森田恵
子どもが好きで、彼らをより笑顔にしたいという思いを抱き、教員を目指す。しかし、挫折。退職を考えるも奮闘し、次第に毎日が楽しく、子ども達からも「先生大好き!」と言われるように。そんな教員時代の経験をもとに、悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。現在は海外に移住。日本の教育との違いを学び、それを日本の教育に活かす方法や感じたことを日々発信している。