信頼の第一歩~自分を信頼する〜

【更新日】 2023年10月18日(水) コミュニケション・外国語運用能

自分を信頼する


子ども達と信頼関係を結びたい!
それは教師なら誰しも思うことではないでしょうか?

では、その信頼関係。
以前、ざっくりとした信頼関係の結び方についてお伝えしました。


今回は、もう少し、詳しく信頼についてお伝えしていきたいと思います。

その信頼の第一歩として、まずは自分を信頼できなければ他者を信頼することも、他者からの信頼されることもできません。

当たり前ですよね。

相手は自分の鏡と表現させることがありますが、まさにその通りで、自分の在り方がそのまま人間関係にまで繁栄されてしまうのです。

ですので、今回は『自分を信頼する方法』について、お伝えしていきます。

そして最初に

自分との約束を守る』重要性

についてお話させてください。


以前、どこかでお伝えしたかもしれません。
この「自分との約束を守る」ということ。
意外とできていない人が多いのが現状です。

例えば、朝起きる時間を前日の夜に決める。
でも次の日の朝、何度も目覚まし時計を止める自分がいる。

こういったことも、自分との約束を破っていることになります。
これを続けていく限り、自分を信頼することが出来ず、その在り方がそのまま他者、例えば子ども達と接している時に無意識に出てしまうのです。

それが怖いところです。

自分では約束を破っているつもりはないのに、子ども達からしたら、「先生は約束を守ってくれない」と信頼がガタ落ちです。
信頼がなければ、話を聞いているつもりでも、耳に入っておらず、伝えたいことの半分はおろか、ほとんど伝わらないという状況に陥ります。

ですので、「ま、いっか。」で終わらせるのではなく、自分と約束したのなら、守ってあげる。
そういう意識でいるだけでも、違ってくるのではないかと思います。

「たかが、起きると決めた時間に起きれなかっただけなのに大げさだ。」
確かにそうなのかもしれません。
でも、実際に今、あなたが信頼関係が築けないと感じているのであれば、見直してみるのもよいのではないかと思います。

また、他人との約束を守れていない時は、すぐに気づくことが出来ますが、自分との約束に関しては、無意識で破りがちです。

でも一見、地味で続けられそうなものを継続していくということが出来た時、自分への信頼が出来ます。
それによって、自信がつき、いつの間にか自分以外の他人との信頼関係も結ぶことが出来るようになってくるのです。

ただ一点、気を付けてほしいのが、仮に自分との約束を守れなくても、落ち込む必要はないということです。

「起きれなかった」という事実があるだけ、なので、それを次にどう修正し、活かしていくか?だけなのです。
そこに自己否定を入れる必要はありません。
「できなかった自分」を作り出すと、さらに自分との信頼が薄れていくので、起きれなかったなら、次の日は起きれる時間を設定する。それだけでいいのです。

何か一つでも、意識して取り組んでいくと、自分が見えてきます。
今回、例に出した「起きる時間を守る」ことでも、何か「目標を立てて、それを実行していく」ことでも何でもよいと思います。

まずは現在地を知る。
そして淡々と継続していく。

忙しい中でも、自分を整えるつもりで、ぜひ取り組まれてみてはいかがでしょうか?

なんてことないことの積み重ねが、ご自身の人生を大きく左右する。そんな未来がやってくるはずです。


 
■ 執筆者情報■森田恵
子どもが好きで、彼らをより笑顔にしたいという思いを抱き、教員を目指す。しかし、挫折。退職を考えるも奮闘し、次第に毎日が楽しく、子ども達からも「先生大好き!」と言われるように。そんな教員時代の経験をもとに、悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。現在は海外に移住。日本の教育との違いを学び、それを日本の教育に活かす方法や感じたことを日々発信している。