動画対談シリーズ『未来の教室』~工藤祥子氏が語る~第1話:夫はなぜ亡くなったのか?

動画対談シリーズ『未来の教室』~工藤祥子氏が語る~第1話:夫はなぜ亡くなったのか?

教育現場で子どもに死を見せてはならない


夫はなぜ亡くなったのか?


13年前に突然、ご主人を亡くされた工藤さん。
ご主人はとても元気で、最も死から遠いと言われていたそうです。
しかし、そんな元気な方でも条件がそろえば、過労死で亡くなってしまうのです。

その条件とは、
長時間労働であったり、
1人にかかる過重であったり、
一人で抱え込む仕事であったりするのです。

「なぜ夫は亡くなったのか…?」
「その原因は何だったのだろうか…?」

教職員が心身ともに健康でなければならない。
そして、死を、教育現場で子ども達に見せてはいけない。
そう、思ったそうです。

死を無駄にしないで、
そこから学んで、
教職員の労働環境を変えて、
心身共に健康に働くことが出来る。

そんな環境を作るために、
過去の反省をどう生かすか…。
そういう活動をされているそうです。

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第2話はこちら→やりがい、働き甲斐があれば死に至らないのか?
第3話はこちら→コロナ禍における教職員の労働環境の問題点
第4話はこちら→教職員の働き方を見て子どもは育つ
第5話はこちら→当時者の声が一番重い
第6話はこちら→今は、学校の働き方を変えるチャンス!

<執筆者の一言>


条件がそろえば起こってしまうという過労死。その条件を満たしていない人がいないのでは…?というほど、日に日に過酷になっていく学校の労働環境。教職員が心身ともに健康で働くことが出来るという状態を一刻も早くつくらないといけません。

 <Profile>


 神奈川過労死を考える家族の会代表   工藤 祥子 氏


全国過労死を考える家族の公務災害担当。厚生労働省 過労死等防止対策推進協議会委員。
2007年に中学校教員だった夫(当時40歳)を過労死で亡くし、その後公務災害認定に5年以上を費やした経験をもとに過労死防止の観点から「教育の働き方改革」に取り組む。
教職員の働き方改革推進プロジェクト呼びかけ人、『教師のブラック残業』(内田良・斉藤ひでみ編、共著、学陽書房)、『学校をブラックから解放する』(教職員の働き方改革推進プロジェクト編、共著、学事出版)





 <Profile>


 藤川塾塾長、前連合総合生活開発研究所 主任研究員   藤川 伸治 氏


1957年生まれ。80年4月から2000年3月まで広島県公立中学校理科教員。在職中、休職して広島県教職員組合役員を務める。
その間に、95年8月、被爆50周年「1万人子ども平和集会」、96年から98年にかけてマレーシアなど東南アジアでの「原爆展」、97年稲垣吾郎主演「広島に原爆を落とす日(つかこうへい作)」広島上演、98年、広島県内の小中学生を対象とした「子どもの学習状況調査」などの企画を担当。
2000年4月から18年3月末まで日本教職員組合役員。その期間には、村上龍著「13歳のハローワーク」を全国の小中学校図書館に置く活動などを企画。公務員給与約5%引き下げ(05年)、公務員の労働基本権回復(07年~12年)、東日本大震災時を受けて実施された公務員給与10%削減、公務員の退職手当400万円引き下げ、自衛官を含む公務員の新しい年金制度の実現、非正規公務員の雇用安定・処遇改善に関わる法制度実現などの課題に関わり、人事院・厚労省・財務省・総務省・文科省との間で交渉・協議に携わる。
連合総合生活開発研究所(連合総研)が16年に公表した「日本における教職員の働き方・労働時間の実態に関する調査研究」の企画メンバー。藤川塾塾長として、子どもとのコミュニケーション力を高まる身体技法などを伝えている。著書に『みらいの教育~学校現場をブラックからワクワクへ変える』(共著、武久出版)、『熱血教員が過労死する本当の理由』(kindle)、『めっしほうこう』(明石書店)、『広島発 人権・平和教育』(共著、明石書店)、『これが平和学習だ』(共著、アドバンテージサーバー)『みらいの教育~学校現場をブラックからワクワクへ変える』


めっしほうこう