常識は日々変化する。それに惑わされるな!

【更新日】 2018年10月3日(水) コミュニケション・外国語運用能
常識は日々変化する。それに惑わされるな!

『ソース』
~あなたの人生のマイナス因子は何か&人生にバランスを取り戻す~
の学びを生かす


1.手順の説明


以下において、『ソース』の「あなたの人生のマイナス因子は何か&人生にバランスを取り戻す」の要約を行い、それについて批評します。

まず順を追って要約し、必要ならば補足します。
次に重要ポイントを1、2点絞ってピックアップし、それについて自分の視点からコメントし、批評していきます。
主張は論理的に行い、必要に応じて証拠をつけて説明し、最後に全体を要約して結論づけ、まとめていきます。

2.本章のまとめ


「あなたの人生のマイナス因子は何か」


・マイナス因子があるということは隠れニーズがあり、それが満たされるまでマイナス因子は様々な形で姿(自分が本当に望む生き方からあなたの気をそらせていたり、回り道をさせていることもある)を現し、消えてなくなることはない。それに気づき、自分の生活から取り除いていく。

「人生にバランスを取り戻す」


・マイナス因子が多いと、生活面での満足度は低く、仕事の効率も悪い(思考が混乱し、最良の選択ができなくなるため)。

・生活と仕事のバランスが取れていなかったり、それが自分の価値観やワクワク、関心事と大きく異なったり、自分の一番大好きなことを見つけられないでいると、不満が高じ、人生が無意識に感じられるれ、人生の方向性を見失い、たとえ物質的には成功していても空しさを感じる。

・社会全体としても個人としても、多くの誤った社会通念(一見道理にかなって、実際的な知恵のように見えるが、実際は人々を不幸にし、人生のバランスを狂わせている考え。社会人として成功するにはどうしたらよいか、どう生きるべきかという世間の基準)をうのみにしている。

3.疑問に思ったこと


「社会全体としても個人としても、私たちは多くの誤った社会通念をうのみにしています。」
この文を重要ポイントとしてピックアップしました。

これをふまえ、下記に問題提起をします。

「現代、社会が大きく変化し、通念自体も大きく変化しつつあるように思う。
その中で社会通念を鵜呑みにする人と、そうでなく視野を広く持ち、世界を広げていく人間に分かれている。
その前提は何が違うのだろうか。
また、おそらく社会通念を鵜呑みにする人は人生のバランスを崩し、多くのストレスを抱えている。
では社会通念を鵜呑みにしない人は、人生のバランスも崩しにくく、ストレスも感じにくいのだろうか。」

4.学びをどう生かすか


多くの人が鵜呑みにちがちな社会通念。
これは今まで、社会で生きていく人間にとってある意味、必要不可欠な常識でした。
これを基準として、特に今でも日本ではそこからはみ出る者は、世間の目の冷たさにさらされ、変り者として扱われがちです。

その社会通念とは例えば、今でいえば「学校へ行くこと」や「食事を3食とること」です。
「学校へ行かない」という選択をすると、「大丈夫なの?」「お子さんに何か問題でもあるの?」と言われるそうです。
しかし、海外では学校へ行くことはだんだんと常識ではなくなりつつあるといっても過言ではありません。
友人もホームスクリーニングを選択しています。
それでも何の問題もなく、むしろ学ぶことに意欲的で生き生きとしています。

時代の大きな変化も追い風となり、社会の常識の中でだけ生きていては、自分の本来もつ力を発揮できず、ストレスに襲われ、生きる意味も持たない人間が出来上がっていくという新たな考えが出てきています。

いつの時代も、社会通念=社会の常識は変化していきます。
おそらく、10年後にはまた新たな社会通念が出来上がり、現在の社会通念は「時代遅れ」として扱われる可能性は大いにあります。

つまり、常識を疑うことも時には必要なのではないでしょうか。
自分が疑問に思ったこと、不満に思っていることは、もしかしたら社会の常識とされているだけであって、時代の流れによって変化する可能性が十分にあります。

著者の考えに加え、社会通念を根底から覆していったとき、全く違った感覚で、違った思考を持てるのではないのでしょうか。
そして、考えてもみなかった人生がそこに待っているのかもしれません。

また、もしあなたが子どもと関わる立場であれば、子ども達を「常識」で判断している可能性があります。
それは仮に学校という場では必要不可欠なものだと言われるのかもしれません。
しかし本来、人間はその枠内で生きているには窮屈を感じるのではないでしょうか。

そしてそれは、人間を比較し判断する材料として存在していることもまた、事実です。
それによって、その子が本来持ち合わせている才能の芽をつぶすことも可能なのです。

「常識」があるから「秩序」が保てるのかもしれません。
しかし、個人の良さを見失わせてしまうこともあるのです。

自分の中の「常識」を疑ってみてみると、新たな発見になることがあります。

5.まとめ


常識は必要な場面も当然あります。
しかしそれを全てうのみにしていると、自分が見失われるのは目に見えています。
まだまだ全体の考えや行動が、個人を左右している現代ではありますが、おそらく時代が流れ、どんどんと常識が変わっていき、いつまでも社会通念にこだわっていると今度はその時代の流れに襲われ、自分が非常識になることも考えられます。

視野を広げるには、意識を向けると共に、筆者のいうように「ワクワクする」こと「好きな」ことを実践していくことが一番の近道なのです。

【参照】


※マイナス因子
プライベートな生活や家庭生活や仕事の前進をさまたげ、足を引っ張る活動や人物のこと。悩みやイライラや不満の日々をもたらす活動や人物。
その反対に、生活や仕事を前向きに推し進めてくれる活動や人物をプラス因子という。

※隠れニーズ
あなたの中の満たされないニーズ。それが何らかの形で自己表現を求めていること。


■ 執筆者情報
meg【元小学校教師】
小学校教員の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。