『ソース』
~プラス因子とマイナス因子~の学びを生かす
1.手順の説明
以下において、『ソース』の「第21章 プラス因子とマイナス因子」の要約を行い、それについて批評します。
まず順を追って要約し、必要ならば補足します。
次に重要ポイントを1、2点絞ってピックアップし、それについて自分の視点からコメントし、批評していきます。
主張は論理的に行い、必要に応じて証拠をつけて説明し、最後に全体を要約して結論づけ、まとめていきます。
2.本章のまとめ
・人生を変え、人間として成長したい時、マイナス因子※とゼロ因子は取り除き、自分を最高に生かすプラス因子を取り入れることが大切。するとありのままを受け入れて、目的意識や元気を与え、生活を豊かで楽しいものにしてくれる活動や人物だけが残る。
・その時間とエネルギーを使った後で、以前よりも心身ともにはつらつとするかどうか。時間とエネルギーの投資収益率はプラスかマイナスかゼロかどうか。これらを自問自答してみる。
・マイナス因子は時に楽しくて良い刺激になる活動のように見えるが、心の声に従い、どんな誘惑が現れても自分の人生の方向性や存在意義と照らし合わせて考えれば、それが本当に自分の望む生き方なのかすぐに判断できる。(識別力がついた段階とは、物事の本質を見抜くことができた状態。)
3.疑問に思ったこと
「どんな誘惑が現れても、自分の人生の方向性や存在意義と照らし合わせて考えれば、それが自分の望む生き方なのか、すぐに判断することができます。自分の胸に聞けばわかります。」
「この段階を識別力がついた段階と呼びます。」
これらの文を重要ポイントとして、ピックアップしました。
これをふまえ、下記に疑問を示します。
「自分の胸に聞いて判断しても、間違った方向へと進んでしまう気がする。
それは意識していないからということなのだろうか。
それとも意識していけば自分の望む生き方ができるのだろうか。
また、その判断基準はどのようなものなのだろうか。」
4.学びをどう生かすか
普段、多くの人は無意識の中で習慣化された行動をとっています。
その行動がプラスなのかマイナスなのか、またはゼロなのかなど考えながら行動する人はなかなかいないのではないでしょうか。
1日の行動や判断基準のほとんど全てが習慣化されているといっても過言ではありません。
心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。
(William james 、哲学者 心理学者)
上記の有名なウィリアム・ジェームズの言葉があります。
まずは意識(心)を向けてみるところからだと書かれています。
習慣化にするのは自分の姿を変える「矯正ギブス」だという人もいます。
つまり意識を向けることで、自分の行動を矯正していく。
すると次第に自分の望む生き方ができるようになるというのです。
また、自分の望む生き方をするための行動の判断基準が述べられています。
「その時間とエネルギーを使った後で、以前よりも心身ともにはつらつするのか、時間とエネルギーの投資収益率はプラスかマイナスかゼロか」
つまり、事前に判断できれば良いのですが、まずは体験を通してその活動の後に自分が「疲れているのか元気になったのか」で判断すればいいのです。
そこで元気になるものだけを選択していけば、いずれ識別力がついていきます。
このように、知ったことはすぐにでも意識をむけて実践してみることで、自分の人生を望む方向へ向かわせていくことができるのです。
5.まとめ
私は生活に意識を向けたことがなかったと言っていいほどに、無意識の中で生きてきました。
体験してイヤだと心が拒否反応をしているにも関わらず、その声を無視し続けていたのです。
その結果、体調を崩し、精神的にも疲弊していきました。
恐らく自分も含め、マイナス因子なのかどうかの判断がつかず、目の前のことをただひたすら実行している人が多いように感じます。
体は心よりも素直だといわれます。
現役で働いていた時、自分の心の声は全く聞こえなくなっていました。
そんな人は少なくないのではないでしょうか。
それならば、体の疲労感を感じないプラス因子を探してみてください。
もし著者が述べていることを知り、実践していたら、現役の頃のマイナス因子が少しでも減らせていて、全く違う人生になっていたのだろうと少し悔しくなります。
【参照】
※プラス因子、ゼロ因子、マイナス因子
➀マイナス因子(会うと以前よりも肉体的、精神的に疲れてしまう活動、人物)
②ゼロ因子(疲れさせるわけでもないが、時間とエネルギーだけ消耗する活動、人物)
③プラス因子(肉体的にも精神的にも良い刺激となり、元気にさせてくれる活動、人物)
■ 執筆者情報
meg【元小学校教師】
小学校教員の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。