『まんがで知る 教師の学び2』
~主体的な学び~コーチング(対話による自発的な行動の促進)の学びを生かす
1. 手順の説明
以下において、「まんがで知る 教師の学び2」の「第3章 主体的な学び~コーチング(対話による自発的な行動の促進)」の要約を行い、それについて批評します。
まず順を追って要約し、必要ならば補足します。
次に、重要ポイントを1、2点絞ってピックアップし、それについて、自分の視点からコメントし、批評します。
主張は論理的に行い、必要に応じて証拠をつけて説明し、最後に、全体を要約して結論づけ、まとめます。
2. 本章のまとめ
・アクティブ・ラーナー※としての資質・能力を身につけるために質の高い学びをしていけば、教師が変わり、人生も変わり、授業が変わり、子どもが変わり、未来を担う子どもたちの資質・能力も高まる。
・コーチングは、対話により褒めたり認めたりすることで、相手が安心でき、絶大な信頼を寄せる技術。対話は新しい意味の創造を生む。
3. 疑問に思うこと
本文から下記の文をピックアップし、重要ポイントとします。
「教師は子ども達に力をつけるために、自ら学ぶはずだ」
「アクティブラーナーになります。そして自分の人生を変えます。」
下記に問題提起を示します。
「学校全体で質の高い学びを求めていたり、研究の場の質が高ければ、一教師としてそこで学び続ければよいと思う。
しかし学校という組織の中で、もし同じ志を持っていない教師ばかりだったり、自分がリーダーであればまだしも、初任やまだ経験の浅い教師がどのようにラーナーとして、質の高い学びをしていけばよいのだろうか。」
4.学びをどう生かすか
いち教師の力で可能であれば、対話を通して学校全体へと質の高い学びを広げていくことができればいそれに越したことはありません。
しかしそれが難しい時もあると思います。
でも子どもたちの為、未来の為にどうにかしたいと思っている教師の方も多いはず。
まずは対話を通して、本書の主人公のように他の教員たちとコミュニケーションを取ることを試みてはいかがでしょうか。
ゴルフのマスターズでは、「他人に聞くことは決して恥ずかしいことではない」と徹底的に教えられるといいます。
たとえ自分の年齢が上であっても、「聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥」という諺もあるように、自ら聞いていき、学びを深めていくべきです。
むしろ、自分ひとりだけでは得にくい学びも、対話により、より質の高い学びが得られるのは確かです。
仮に手ごたえがなかったり、薄かったりするときは、そこからの気づきを生かして自分で学んでいけばいいのです。
例えば、対話になれていない、言い争い、言い合いになってしまう場合は、そこからも何か学ぶことがあり、子供にも生かすことが出来ると常に気づきを得るように心がけてみると得るものがあります。
学びにはインプットとアウトプットの両方が欠かせません。
恐らく、多くの教師はインプットには長けていると思います。
だからこそ、対話によるアウトプットは心がけて行っていくことが必要です。
恥ずかしいと思わず、自分のため、子どものために進んで対話を繰り返していくことで、自分の周りにはどんどんと質の高い学びが出来る環境が整っていくはずです。
もし私が現役の時にこの方法を知っていれば、恥を捨て、対話を続けてい田のだと思います。
しかしこれは今でも実践できることなので、繰り返し対話をすることで、自分の学びを深めていこうと思っています。
5.まとめ
対話が難しければ、自ら聞きに行く。
それを繰り返していけば、誰に聞けば発見があるのか、誰と話をすれば自分の中の考えがまとまるのか、などが分かってきます。
まずは自分から動いて対話を試みてみること。
そうすることで、今までとは違った視点が見えてきます。
それができたら、子どもたちは必然と自ら行動し、質問することに躊躇することなく、活発さを取り戻していくことでしょう。
【参照】
※アクティブラーナー
アクティブラーニングを実践する人
※建設的相互作用
意見の違いを乗り越えるために、自分の考え方を再検討することにより、考えが深まり、新しい知恵が生まれること。
※コーチング
対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術。相手の話をよく聴き(傾聴)、感じたことを伝えて承認し、質問することで、自発的な行動を促していく。
■ 執筆者情報meg【元小学校教師】
小学校教員の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。