好きなことを一生懸命やっているだけで、信頼される?

【更新日】 2024年9月20日(金) コミュニケション・外国語運用能

あなたには、好きなことはありますか?


「家に帰っても、仕事のことばかり考えている。」
「休みの日も、気づけば仕事をしている。」
「特に趣味もないから、休みがあるとどうしたらいいか分からなくなる。」

こんな風に思っている方も多いのではないでしょうか?

私もせっかくの休みの日なのだから、好きなことをすればいいのに
勉強会へ参加したり、授業の準備をしたりして過ごしていた時期がありました。

もちろんそれはそれで、大事なことですし、
その頃があってこそ、子どもたちに与えられることも
沢山あったのだと思います。

でも、その時は「やらねば!」という意識でやっていたので、
楽しいというより、自分に鞭を打ってやっていたのです。

そんな時間も必要だけど、
学校と、学ぶ時間以外、
私には全く楽しみというものがありませんでした。

「楽しめなかった」といった方が正確かもしれません。

焦り、不安、心配…
そういった感情で動いていたから、
自分のためであったり、自分へのご褒美であったり。
そういったことすら、許してあげられない。
そんな状態でした。

それはあまりにも
自分の事を見失っていた状態とも言えます。

だから、何が好きなのかも分からなかったし、
食べ物は何を食べても一緒。

値段が高いなら美味しいものだと認識し、
甘いものを食べてストレスを紛らわす。

お腹を満たすだけの食事。
ストレスを解消するための食事。

好きなことはあったはずなのに、「そんな暇はない」と言い聞かせ、
いつの間にか、好きなことすら分からなくなり、
仕事のためだけに生活する日々。

そんな状態で、いくら仕事をしていても
自分が満たされていなければ、
果たしてそんな人生で良いのだろうか?こんな毎日で良いのか?と今は疑問に思うのです。

もちろん、「仕事が趣味!」という人もいると思うので、
それはそれで良いと思います。

何の生産性もないことで良い。
お金になんてならなくていい。
誰かに「そんなことして意味があるの?」と言われたっていい。
仕事と全く関係なくていい。

ただただ、好きで、
没頭できて、
時間を忘れられて、
自分に戻れる。

そんな風に自分の「好き」を探して、やってみて欲しいのです。

私はこの「好きなこと」にすら、許可を出せなくて、
どんどん疲弊していった経験がありました。


その時は、自分以外の人がみんな幸せに見えて、
自分には何もないと思っていました。

自分は「好きなもの」すら、
分からない人間なんだ。と、落ち込む時もありました。

子どもたちをみていて、思うんです。

好きなことをしている姿が、1番輝いている。
好きなことを話している姿が、とっても生き生きしている。
好きなことに没頭している姿のためになら、私たち大人だって、力を貸してあげたくなる。

好きなことをしている人は、
自然と応援されていきます。

もちろん、初めからそんなことはないかもしれない。

それでも、不思議と応援される立場になってしまう。
そして、そんな人は自然と信頼される人になってしまう。

なぜなら、好きなものに打ち込む自分に許可ができているから。
許可ができていると、そんな自分が好きになるから。
自分が好きだと、そこに嘘偽りがなくなるから。
そんな姿に、人は惹かれるから。

そして、自分の「好き」に許可ができて、
それを楽しめる人は、
自然と他人の「好き」にも許可ができて、
それを共有できたり、共に楽しめたり、共に応援できるようになるから。

もし、今、自分の「好き」が分からなくても
焦らないでください。

それはただ、忘れているだけだから。
もしくは、過去に誰かに否定されて「好き」を隠しているだけだから。

好きなことは、誰かに誇れるものでなくてもいいんです。
「そんなことが好きなの?」と言われたっていいんです。

だってみんながみんな、野球が好きな訳ないじゃないですか。
スキーが好きな人だっている。
そもそも、スポーツが嫌いな人だっている。

1日5分でも、
1週間に30分でもいい。

「好き」を探してみてください。
「好き」に取り組んでみてください。

意外とそこから、
いろいろな出会いや、アイデアや、何かのキッカケがやってくることもあります。

私自身も、最近、1日5分でも、
絵の具を出して絵を描くようになったんです。

理由は急に描きたくなったから。
幼い頃に好きだった絵を、描いてみたくなったから。

そしたら、楽しすぎて、
暇さえあれば描いています。

誰にみせるわけでもない、
ただ描きたいから描いている絵です。

でもそんな私を見て、
息子が僕もやりたい!と一緒に描くようになりました。

公園で絵を描いている人がいて、
話しかけてそこで繋がりができました。

家に遊びに来た友人が、
私も描きたいと思ってるけど、中々できなかったから、きっかけをもらえた!と言ってくれました。

さらに、「何か最近、楽しそうだね!」と言われるようになりました。

直接、信頼と関係はないかもしれません。
それでも、明らかに自分の人生に変化があらわれたのは確かです。

まず少しでも、好きをやってみるだけで、
自分を満たしてあげてみてください。

趣味と言えるものでなくともいいんです。
自分が自分でいられるものと、
少しの時間でも共に過ごしてみてはいかがでしょうか。


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■ 執筆者情報■森田恵
子どもが好きで教員を目指すが、挫折。退職を考えるも奮闘し、次第に毎日が楽しく、子ども達からも「先生大好き!」と言われるように。そんな教員時代の経験をもとに、悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。結婚を機に、渡米。10年の小学校教師の経験を活かし、渡米後は日本語の家庭教師や、現地校にて日本の文化を伝え、日本語を教えて過ごす。現在3児のママ。2度の流産経験により、食や環境、ママの状態が子どもへ与える影響などに興味を持つ。さらに、意識によってもたらされる変化を日々、体感を通して実践している。