子ども達は自分たちの感覚を信頼している。大人たちは…?

【更新日】 2024年11月9日(土) コミュニケション・外国語運用能

しまじろうは、自分を信頼している!

この前、子供にしまじろう(幼児向けの本)の本を読んでいました。

そのとき、思ったんです。

「しまじろうは感情をちゃんと自分の中で感じているし、その感覚を捉えているんだ。」と。

そうなんです。しまじろうのように、幼い頃ってちゃんと感じられていたはずなんです。

我が家の子たちだって、「なんかモヤモヤする」「嫌な感じがする」「〇〇は嫌」「○は好き」等ちゃんと伝えられるんです。

でも大人も私たちはどうでしょうか。

私は、その言葉を無視していました。
そして自分に無理強いさせていました。

「そんなことを思ってはいけない。」
「無駄なことしないで、やることやらなくては。」

そんな風に自分の感情を無視し続けていたから、
バグが起こってたんです。
人生のバグです。
何もかも、うまくいかなかったんです。

自分の人生がうまくいかないならまだしも、それが子供たちに影響を与えてしまっていたんです。

考えれば当たり前ですよね。
目の前の教員が、自分自身の感情を置き去りにして、感情に蓋をしてしまっていたんです。

それは素直であるどころか、言ってしまえば嘘つきです。
自分が嘘をついている感覚なんて全くありませんでしたが、自分に対しては騙し騙しやっていて、外での顔を作り、疲弊していたんです。

自分の感情を隠して、口では別のことを言っていたんです。
辛いのに、「大丈夫です。」と。
寝たいのに、「私、寝なくても平気なんです。これ、やっておきます。」と言ったり。

もちろん、社会で生きていく上で仕方がないと思い込んでいました。
でも果たしてそうでしょうか?

教員だって、人間です。

感情や気持ちを持っているのは当たり前です。

感情や気持ちをそのままぶちまけて良い、と言っているわけではありません。
その感情を無視しないでください。
その感情を置き去りにせず、ちゃんと感じ取ってあげる。そしてそれをきちんと受け止めてあげる。自分でやってあげるんです。

私はこれが出来るようになってきて、最近本当に生きやすくなってきたんです。
自分の感情の変化に気づけるから、修正出来るようになってきたんです。

だから思ったんです。
今、目の前の子供たちにちゃんと伝えていこう。

「そのあなたたちの感覚を大切にするんだよ。」
「その言葉をきちんと自分の中で受け止めてあげるんだよ。」と。

そうすればこの子たちは将来何かにぶつかっても、そのバグを自分たちで修正することができます。

今、私たち大人はその感情を無視して続けていたから、聞こえなくなってるから、おかしくなっているんだと思うんです。

たったそれだけのことです。

便利になっているのに、楽になっていくはずなのに、発展しているはずなのに、
生きるのが辛くなったり、疲れ果ててしまっているその現状はおかしいのではないでしょうか。

気づいて修正していけばいい。
それは何も難しいことではなく、とても簡単だけど、忙しすぎる私たちが忘れていたことだったんです。

子どもたちは、自分の感覚を信頼しています。
自分の感情を大事にしています。

でも少しずつ、それを隠すように、それを誤魔化すようになってしまっているんです。
だから大人の私たちが、手本を見せて、そのままで良いんだよ。隠さなくで良いんだよと教えてあげれば良いんです。

しまじろうが教えてくれたことのシェアでした、
 

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■ 執筆者情報■森田恵
子どもが好きで教員を目指すが、挫折。退職を考えるも奮闘し、次第に毎日が楽しく、子ども達からも「先生大好き!」と言われるように。そんな教員時代の経験をもとに、悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。結婚を機に、渡米。10年の小学校教師の経験を活かし、渡米後は日本語の家庭教師や、現地校にて日本の文化を伝え、日本語を教えて過ごす。現在3児のママ。2度の流産経験により、食や環境、ママの状態が子どもへ与える影響などに興味を持つ。さらに、意識によってもたらされる変化を日々、体感を通して実践している。