「教員らしさ」に縛られない、新しい信頼の形
「常識を疑え。」
いきなり、こんな言葉を見て驚かれたでしょうか?
でも、今の時代だからこそ、あえて問いたいのです。
もちろん、型破りになれとか、ルールを破れという話ではありません。
私が伝えたいのは――
「“あなたの中の”常識、ちゃんと疑ったことがありますか?」ということ。
「こうあるべき」
「昔からこうしてきた」
「みんながやっているから」
その“当たり前”の奥に、あなた自身の感覚は、ちゃんとありますか?
⸻
社会は、毎年どころか毎月のようにアップデートされています。
けれど、学校はどうでしょう。
空間、時間割、指導のあり方、人間関係……
何十年も同じ“型”で回っていませんか?
たとえば教室のレイアウト。
黒板の前に整然と並ぶ机、掲示物、時間割。
それは本当に、あなたや子どもたちにとって心地いい空間でしょうか?
「必要だからやっている」
たしかにそうかもしれません。
でも、1年間、あなたも子どもたちも何時間も過ごす場所です。
忙しい中でも、「ここ、ちょっと気持ちいいな」と思える工夫、ほんの少しでもできたら。
まずは、自分の机の上からでもいいんです。
⸻
これは、空間だけの話ではありません。
日々の業務や、職員室の空気、指導のスタイル……
どこかで「ちょっとモヤっとするな」と思った経験、ありませんか?
その違和感に気づく感度を、これからは大切にしてほしいのです。
私たち教員は、つい「子どもたちのために」と頑張りすぎて、
自分の感覚を置き去りにしがちです。
でも、私たち大人が「自分を大切にする感覚」を持たないまま、
どうやって子どもたちに“自分を大切にしていい”と伝えられるでしょうか?
⸻
「言われたから」
「常識だから」
そんな判断軸ではなく、
「私はこう感じたから、こうしたい」
その感覚に、少しだけでも寄り添ってみませんか?
たしかに、学校はまだまだ閉鎖的で、変化には慎重な場所です。
でも、そんな場所だからこそ、
あなたの小さな変化が、大きな波紋になるのです。
5年後、10年後。
どんな学校にいたいか。
どんな教員でありたいか。
どんな「自分」でいたいか。
⸻
真面目すぎなくていい。
でも、まっすぐに。
ユーモアを忘れずに、
ぜひ「私はこう在りたい」を大切にしてください。
あなたという存在は、
子どもたちにとっても、学校にとっても、かけがえのない唯一無二です。
まずは今日、ほんの少しだけでいい。
自分の中の“違和感”に、気づいてみてください。
その感覚を起点にした選択は、
きっと、これからの信頼を築く第一歩になるはずです。
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■ 執筆者情報■森田恵
子どもが好きで教員を目指すが、挫折。退職を考えるも奮闘し、次第に毎日が楽しく、子ども達からも「先生大好き!」と言われるように。そんな教員時代の経験をもとに、悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。結婚を機に、渡米。10年の小学校教師の経験を活かし、渡米後は日本語の家庭教師や、現地校にて日本の文化を伝え、日本語を教えて過ごす。現在3児のママ。2度の流産経験により、食や環境、ママの状態が子どもへ与える影響などに興味を持つ。さらに、意識によってもたらされる変化を日々、体感を通して実践している。