南の島からの働き方改革通信(8月20日号)

【更新日】 2025年8月20日(水) 学校の働き方改革と教師の学び方
【職員室で心がけていること】

共に働く仲間を大事にしたい、共に成長し新しいことにも挑戦したいと常日頃考えている。職員室で心がけていることをこっそり書きまとめる(本当は知られると少しだけ照れくさい)。

①働くルールを逸脱していることはあえて全体の場で発言する。提案されたことは何でも頑張って引き受けてしまう教員の気負いや雰囲気を変えたいからだ。業務時間外の計画、業務でもないこと(草刈りや通学路の立哨など)の押し付けがそれに該当するだろう。労働に関する規定も知ることを重ねてやっとアンテナが立ってくるものだ。私自身が理解不十分なこともあり、そういう時は教職員組合に問い合わせて確かな情報を確認するようにしている。

②個人批判はしない、方法や仕組みなど構造の問題を、「拠り所」を示して話し合う。文科省の業務改善方針、沖縄県教育委員会が策定した働き方改革推進計画「ピースリスト」、子どもの権利条約などに照らして認められないこと、負担減に逆行していることを見える形で共有できれば合意形成が比較的スムーズになる。

③生徒の露骨な批判はしない(悪口は極力言わない)。未熟なのが子どもである。どうしても怒りが収まらない時は信頼できる仲間にこっそりこぼさせてもらうだけだ。生徒へのネガティブな感情が充満する職員室は生徒を下に見てしまうような誤った雰囲気が作られてしまい危険だ。だから授業から帰ってきたらその子を知る職員や担任に「聞いて聞いてさっきね」と楽しい報告をする。子の頑張りが聞けると担任は嬉しくなるしそれをまた生徒に伝えたくなるものだ。好循環も生まれる。

④職員の笑えるうっかりや胸が熱くなる頑張りも派手に共有する。「この発問がすごかったよ!」「あの場面、愛感じちゃった〜。」「「グループ活動盛り上がってたよね、子どもたちすっごいいい顔してた!」と、あえて周りにも聞こえるように言う。
ただでさえ緊張続きでストレスフルなのが学校だ。職員個々に苦手があるのも当たり前、だからこそきらりと光る瞬間を明るく囲むのだ。聴いてもらえる、認めてもらえる、職員がそう実感できることはとても大切だ。職員室の安心と笑顔がつながる先は教室の子どもたちだ。結構大きな効果を私は実感している。