あと2年後にやってくる教育改革。
お困りの先生たちは多いのではないでしょうか。
英語を身につけたい。
英語の指導をする必要がある。
英語が出来ているように思われたい。
今、急速に求められている英語。
それは加速し、すぐにでも「使える英語」が手に入ったら…そんな嬉しいことはないですよね。
とりあえず、今すぐにできること。
あいさつももちろん、基礎中の基礎。でも「ほめ言葉」はあいさつ以上に日常で使われています。
その「ほめ言葉」を紹介します。
誉め言葉
1.Good!2.Great!3.Perfect!4.Cool!5.Awesome!6.Excellent!7.Bravo!8.Right!9.Wonderful!10.Nice!これらのほめ言葉のうち、
3つから4つを選び、それを使い回していくと良いと思います。
なぜなら、いきなりいくつものほめ言葉を使いこなすのは難しいから。
だったらその分、授業に意識を集中させたいですよね。
でも子ども達のモチベーションを保つには、欠かせない「ほめ言葉」。
先生をされているなら、このうちの3つ、4つくらいなら覚えられるはず。
もちろん、他にもまだまだあるので興味がある方は調べてみてください。
でも1つ問題があります。
その覚えたほめ言葉を同じ調子で、同じトーンで使っていては子どもは飽きやすく、「この先生、いつも同じほめ言葉しか使ってないな。」と見抜きます。
言い方や動きを変化させて、子どもが受ける印象を変えていきましょう。
言い方だけでもこれだけ変化できます。
①目を見開いて驚いたように②感心して③(普段よりも)低い声で④(普段よりも)高い声で⑤(普段よりも)笑顔で⑥力強く⑦大きな声で⑧小さな声で⑨短く⑩長くこれが出来るようになったら、動きを加えていくとさらに子ども達に響いていきます。
例えば、
・とびっきりの笑顔で喜んで
・目をつぶって噛みしめるように
・手振りをつけて大げさに
など、こちらも私たち日本人からすれば違和感があるかも…と思われるかもしれませんが、英語の時間はそのくらいやっても十分すぎることはありません。
そして最大の難関…。
私、ほめられないんです…。
それは先生が心からほめることが出来ないと、このほめ言葉は意味がなくなります。
当たり前ですよね。
普段だって、心から出てこないほめ言葉を言われても
「あ~この人、口だけだ。」
「どうせ、思ってもみないこといってるんでしょ?」
なんて思われて、思ってもみないほめ言葉を使ったばっかりに、せっかくの授業も無駄に終わってしまいます。
でも、私、心から「すごい!」「素晴らしい!」って思わない限り、心からほめ言葉なんてでてこないんです。
自分に嘘はつけないし…。
すごいって思ってないのに、すごいっていったら子どもはすぐに見抜くでしょう?
はい。もちろんです。
子どもは敏感だし、嘘をついてまでほめる必要はないと思います。
だからこそ、考え方を、見方をここで変えてみませんか?
子ども達に対する見方を…です。
考えてもみてください。
子ども達はまだ自分の半分も生きていません。
1人ひとり、差はあるものの、まだまだ
知らないことがたくさんあるんです。
これから世の中のことを知っていくんです。
今の時代、お金をかけているお家は英語教育に力を入れてバンバン英語を話しているかもしれません。でも、塾へ行かないで学校の勉強だけで頑張っている子どももたくさんいます。
たった1言でも、たった1単語でも、母国語でない言語を話すことができたら、それってすごいことではないのでしょうか?
例えば、大人でもスペイン語であいさつが出来る。そんなたったあいさつだけ出来るだけでも、周りの人は
「おお~!スペイン語が話せるの?!カッコいい~!」
なんて言われるのではないでしょうか。
たった一言でも、先生からほめられた。それだけがきっかけで、海外に興味を持ち、のちのち留学したり、海外で仕事をするようになったり、海外との架け橋になることをしたいと希望するようになったり…どんなことで子ども達の興味関心が生まれるか分かりません。
でも、もしあなたがここで頑なに「子ども達をほめられない」というなら、まずはやってみてください。
ほめ上手になりましょう。
ほめ上手になるのも、訓練です。
実を言うと私もほめることが苦手でした。
口から嘘が出てくるようで気持ちが悪くて、ほめ言葉をいってもそれはただの言葉としてその空間に存在しているだけ。
だから練習しました。
鏡に向かって、自分の目を見てほめていく。
はじめは照れくさくて、自分がバカらしく思えていました。
それでもほめ言葉のもつ威力を知っていたから、毎日続けました。
そして、ほめることが子ども達に響くまでは、長い時間がかかりました。
気づいたら、
自分のほめた言葉で子どもたちが笑顔になっていました。
本当に練習して良かったと思っています。
それが今、私生活でもプラスに働いていることは明らかです。
普段、ほめることが苦手だと思う人は、この『英語』はチャンスかもしれません。
だってこの言語は普段扱う日本語とは違って、いつもと違う自分になれるからです。
英語の単語をあまり知らないし、使いこなせていない。
だから、上手く伝えたいことが伝わらない。
それはチャンスなんです。
なんで?と思われましたよね。
伝えたいことを伝えたい。でも言葉が出てこない。だから役立つのがボディーランゲージなんです。
この
ボディーランゲージ、ジェスチャーの威力はすごいです。
私が海外で生活を始めたとき、電話が嫌いでした。
なぜなら、会って話せば伝わることが、電話では全く伝わらず、「ブツッ!」とこちらが必死で話しているにも関わらず、途中に電話を切られたことが何度もあったからです。
でも会って話せばちゃんと通じるんです。
つまり、言葉以上にボディーランゲージの持つ力は大きいのです。
我が家の息子も、日本語しか話せませんでした。
幼稚園に行き始めたとき、なかなかトイレに行くことが出来ず、先生にも伝えられなかった息子。
でも彼なりに考え、ジェスチャーをして先生に伝えることで、無事にちゃんとトイレに行けるようになりました。
戻りますが、ほめることも、ボディランゲージ、ジェスチャー、つまり動きを加えることで格段に伝わりやすくなるのです。
どんなことでほめたらいいの?
ほめる要素はたくさんあります。
でも、ほめ慣れていないと、しかも普段と違って他言語だとどこがほめるポイントなのか分からない。
では提案です。
こんなところをみてあげてはいかかですか?
1.言葉を言おうとした。でも言葉が出てこなかった。その瞬間を見逃さずに、 「今、言えそうだったね!惜しい!」とほめる。 (惜しい!→Almost!)2.どんな単語でもいい。1語、言葉を発しただけでもほめる。3.笑顔だったらほめる。 笑顔は大事です。ムスっとした顔では、上達までに時間がかかります。笑顔は心をもゆるめるのですから。4.友だち、先生の話を聞いていたらほめる。 まずはまねることからです。人の話をきちんと聞く、耳をかたむける、目を見て話を聞くということだって、できたらほめます。これからの英語指導に備えて、ついでにほめ上手になっちゃいましょう!
ほめる時は、目を見て笑顔でほめてあげてください。
より効果があがりますから。
最後に1つ。
英語の授業中、いくら普段と違うオーバーリアクションを心がけるといっても1時間ずっと動きっぱなし、しゃべりっぱなしでは辛いです…。
「静」と「動」のメリハリをつけることで、より子供たちの集中力は高まります。
ぜひ試してみてください。
参照その他のほめ言葉
〈その通り!〉
・That's right!
・sure!
・That's good!
〈よくやった!〉
・Good work!
・Really nice!
■ 執筆者情報meg【教師】
小学校教員の経験をもとに、学校現場での悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。