先日のブログで、「主観と客観の一致」についてお伝えしました。
主観と客観を一致させることが、信頼には欠かせない⁈
そのやり方の一つとして、今日は子どもからの声を聞くという方法をお伝えします。
この方法は、そのままなんですが…
子ども達に、先生についてどう思っているのか?どうしてほしいと思っているのか?を聞くのです。
私のやっていた方法をシェアします。
やったことのある方もいるかと思います。
それは、
のです。
先生から、子どもたちに通知表を渡す時期、または長期休みの前等、子ども達から先生に通知表を書いてもらうのです。
その原本を作ることは大変なので、テンプレートを探せば出てくるかもしれませんし、はじめは簡易なものを作成してもでみてもよいかと思います。
子どもからみた自分はどんな風に映っているのか?
子どものしてほしいことと、自分のやったら喜んでくれると思っていたことにズレはないか?
子どもからしたら、自分に何を求めているのか?
など、通知表と同じく、評価欄を作り、項目ごとに聞いていってもいいし、同時に書き込める欄をつくることも良いと思います。
これは主観と客観を一致する作業にもなるし、子どもからの声を聞いてそれを実行していくことができれば、子どもとの信頼を築いていけるきっかけにもなります。
特に、普段、子どもから聞こえない本音が書かれていることもあります。
それはその通知表は絶対に先生以外見ないという前提でないと、逆に不信感を与え、信頼が崩れる可能性があるのでそこは十分に気を付けなくてはいけません。
ただ、せっかくの意見なのでもし伝えるのであれば匿名で「こういう意見があった」と伝えることはよいと思います。
実際にそれを取り入れていった時、学級会等で話し合いの場をもうけ、それをもとにクラスをより良い方向へ進めるきっかけにもなりました。
また、何よりも、子ども達自身がその通知表を書くことを楽しみにするようになったのです。
その形式は簡易であってもいいのですが、まるで子供たちが受け取る通知表のように同じ形式で書いていくと、さらに子どもたちは先生になった感覚でより楽しんで書いてくれていました。
もちろん、頻度的には少ないのですが、それでもワクワクしながら、まるで先生との交換日記のようで嬉しいと言っていた子もいたので、やってみる価値はあるのかなと思います。
わざわざ、手書きでその後に通知表だよと言って、作ってくれる子までいたので、相当喜んでくれていたんだとその時に思ったのを思い出しました。
子どもにとって、自分の声がちゃんと届けられるということが嬉しかったのだといいます。
コミュニケーションのツールの一つとしても、信頼構築の手段としても、先生への通知表をやってみると、見えなかったものが見えるかもしれません。
学期ごと等、節目ごとにやっていけば自分の振り返りにもなりますので、興味のある方は
ぜひ試してみてください。
■ 執筆者情報■森田恵
子どもが好きで教員を目指すが、挫折。退職を考えるも奮闘し、次第に毎日が楽しく、子ども達からも「先生大好き!」と言われるように。そんな教員時代の経験をもとに、悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。結婚を機に、渡米。10年の小学校教師の経験を活かし、渡米後は日本語の家庭教師や、現地校にて日本の文化を伝え、日本語を教えて過ごす。現在3児のママ。2度の流産経験により、食や環境、ママの状態が子どもへ与える影響などに興味を持つ。さらに、意識によってもたらされる変化を日々、体感を通して実践している。