今、辛い方や大変な方に伝えたいこと。

【更新日】 2024年6月29日(土) コミュニケション・外国語運用能

今、辛い方や大変な方に伝えたいこと。

この前、13年ぶりに教え子と会ってきました。
私が教員をしていた時の卒業生たちです。

あの時、この子達は11歳〜12歳。
今は…25歳になっていました。

あれから13年もの時が経っていて、みんな素敵な女性になっていました。
そして今の彼らの年齢の頃、ちょうど私は教員として勤務していました。

まさか、こんな風に彼らと会えるなんて
あの頃の自分からしたら、想像できなかったです。

なぜなら…あの頃の私を、
ずっと人生の汚点だと思っていたから。

まさか、私なんかに
「会いたい」なんて言ってくれるわけがないと
思っていたから。

なぜなら私は彼らを傷つけた人間だから。
そう思っていました。

あの頃の私は
どうにもこうにも
何ひとつうまく行かなくて
もがいて
苦しくて

自己否定が止まらない毎日を送っていました。

それでも
必死で
くらいついて
睡眠も3時間あるか無いかで
目の前の子供達のことしか見えていなかった毎日。

彼らの笑顔が見たいだけなのに
私のせいで
苦しめてしまっているという罪悪感。

そんな毎日でした。

でも…
大きく成長した彼らが言ってくれたんです。

「先生は、私を否定しなかった唯一の先生だった。」

「先生の顔は、なぜかずっとハッキリと覚えていたよ。」
「私をいじめる先生もいたけも、先生は悪ガキだった私をちゃんと見てくれて嬉しかった。」
「分かってくれて嬉しかった。」
「お礼が言いたかった。」

 

「先生が優しすぎたから、ハメ外しちゃってた。」とも。

子育て中の今なら、
優しさの中の厳しさも出せたと思いますが、
この頃はそれができなかったんです。

でも、この彼らの言葉が本当に嬉しくて。
人生の汚点だと思っていたのに、
その頃の自分に「頑張ったね。ありがとう。」と伝えたくなりました。
心から。

あの頃の自分への感謝が止まらなくなりました。
そして「大丈夫。全てうまくいく。」
そう言いたくなりました。

今の自分が
ここにこうやっていられるのは、
彼らとこうやって再開できたのは、
あの頃の自分が
不器用だけど
授業なんて下手くそだけど
自信なんて微塵もないけど
自己否定ばっかりだけど
泣いてばっかりだけど

それでもこの子達の笑顔のために
何とかして出来ることを必死でやる!と決めて 
瞬間瞬間を過ごしていたから。

授業が面白かったなんてことは
一言も言ってもらえなかったけど(笑)

でも、「分かってくれた」と言ってくれただけで
その一言で
全てが救われました。

そして、「大丈夫。全てうまくいく。」
それを1番辛かった時に、なぜか唱えるようになってから
うまくいき出したことを
思い出しました。

あれは、
未来の私からの伝言だったかもしれません。

今回の出来事で
力が抜けてしまって笑

全ては自分がつくってきたことなんだろうな。
そんなことを改めて体感させられた出来事でした。

彼らが
より幸せな人生を歩めることを願って。
またいつか会うことを約束して。
お別れしました。

私の人生にとって
かけがえのない、
とても嬉しい出来事となりました。

生きててよかった。

この世界は、優しくて、あったかかったです。


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■ 執筆者情報■森田恵
子どもが好きで教員を目指すが、挫折。退職を考えるも奮闘し、次第に毎日が楽しく、子ども達からも「先生大好き!」と言われるように。そんな教員時代の経験をもとに、悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。結婚を機に、渡米。10年の小学校教師の経験を活かし、渡米後は日本語の家庭教師や、現地校にて日本の文化を伝え、日本語を教えて過ごす。現在3児のママ。2度の流産経験により、食や環境、ママの状態が子どもへ与える影響などに興味を持つ。さらに、意識によってもたらされる変化を日々、体感を通して実践している。