なぜ今、「背骨」なのか〜信頼を築くための実践〜

【更新日】 2026年3月3日(火) コミュニケション・外国語運用能
 

⁡ 集中が途切れるのは、気持ちの問題ではないかもしれない

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授業中、急に集中が途切れる瞬間がありました。
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授業参観、公開授業などの日は特に。
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そんな時は目の前の子どもではなく、
次の展開や評価や 
そして時に保護者の顔が浮かぶ。
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そのとき、私の背骨は、たぶんどこかに置き去りになっていました。
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教員という仕事は、「今」だけを扱っているようで、実はずっと未来を考え続けています。

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この発言はどう評価するか。
次の単元にうまく繋がるか。
この子の様子は保護者にどう伝えるか。
この流れで単元目標に届くだろうか。
⁡
一つの言葉の裏に、複数の判断が走っています。
⁡
その状態が続くと、頭は常に少し前のめりになります。
身体も、それに引っ張られます。
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気づけば、重心がつま先寄りになっている。
腰が少し反っている。
肩にうっすら力が入っている。
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集中が切れるのは、やる気の問題ではなく、
身体が前に出すぎているだけかもしれません。
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背骨のトレーニングで気づいたこと

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私自身、最近背骨を意識するトレーニングを始めました。
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最初は、姿勢を良くするため。
疲れにくくなるため。
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でも一番大きかったのは、そこではありませんでした。
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目の前に戻りやすくなったこと。
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何かを頑張るわけでもなく、
気合を入れるわけでもなく、
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背骨が「立つ」感覚があると、
思考が静まり、視界が少し広がる。
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子どもの表情が、ちゃんと入ってくる。
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それは、集中力を高めたというより、
散らばったものが自然に集まる感覚でした。
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⁡

背骨は「正す」ものではない

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ここで誤解してほしくないのは、
「姿勢を良くしましょう」という話ではないこと。
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胸を張ることでも、
背筋を固めることでもありません。
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むしろ逆で、
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背骨は、
「頑張って支えるもの」ではなく、
「重さを通して預けるもの」。
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地面に体重が落ちていくとき、
背骨は自然と立ち上がります。
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力で作るものではなく、
抜けたときに現れる軸。
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それを体験してから、
私は「集中しなければ」と思うことが減りました。
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今日できる、小さな実践

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授業中でも、職員室でもできます。
1.    足の裏に体重があるか、感じてみる
2.    つま先に体重が寄っていないか、確認する
3.    息を一度、ゆっくり吐く
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それだけ。
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姿勢を直そうとしなくていい。
正解を作らなくていい。
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ただ、「戻る」だけ。
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教師に必要なのは、
常に前に出続けることではなく、
戻ってこられる軸なのかもしれません。
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そしてその軸があると、
目の前に集中できるのです。
⁡
そして、さらに目の前の子ども達に集中できるようになると
面白いほどにその子達がみえてきます。
当たり前なことかもしれませんが。
⁡
さらに、子ども達は
目の前の大人が自分を見ているのか、
未来ばかり考えているのか。
それを瞬時に見抜いています。
⁡
目の前に集中する生き方。
私はこの生き方にしてから、随分と生きやすく、
さらに信頼関係も深まってきていると感じます。
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■ 執筆者情報■森田恵
子どもが好きで教員を目指すが、挫折。退職を考えるも奮闘し、次第に毎日が楽しく、子ども達からも「先生大好き!」と言われるように。そんな教員時代の経験をもとに、悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。結婚を機に、渡米。10年の小学校教師の経験を活かし、渡米後は日本語の家庭教師や、現地校にて日本の文化を伝え、日本語を教えて過ごす。現在3児のママ。2度の流産経験により、食や環境、ママの状態が子どもへ与える影響などに興味を持つ。さらに、意識によってもたらされる変化を日々、体感を通して実践している。