なぜ今、「背骨」なのか〜信頼を築くための実践〜
集中が途切れるのは、気持ちの問題ではないかもしれない
授業中、急に集中が途切れる瞬間がありました。
授業参観、公開授業などの日は特に。
そんな時は目の前の子どもではなく、
次の展開や評価や
そして時に保護者の顔が浮かぶ。
そのとき、私の背骨は、たぶんどこかに置き去りになっていました。
教員という仕事は、「今」だけを扱っているようで、実はずっと未来を考え続けています。
この発言はどう評価するか。
次の単元にうまく繋がるか。
この子の様子は保護者にどう伝えるか。
この流れで単元目標に届くだろうか。
一つの言葉の裏に、複数の判断が走っています。
その状態が続くと、頭は常に少し前のめりになります。
身体も、それに引っ張られます。
気づけば、重心がつま先寄りになっている。
腰が少し反っている。
肩にうっすら力が入っている。
集中が切れるのは、やる気の問題ではなく、
身体が前に出すぎているだけかもしれません。
背骨のトレーニングで気づいたこと
私自身、最近背骨を意識するトレーニングを始めました。
最初は、姿勢を良くするため。
疲れにくくなるため。
でも一番大きかったのは、そこではありませんでした。
目の前に戻りやすくなったこと。
何かを頑張るわけでもなく、
気合を入れるわけでもなく、
背骨が「立つ」感覚があると、
思考が静まり、視界が少し広がる。
子どもの表情が、ちゃんと入ってくる。
それは、集中力を高めたというより、
散らばったものが自然に集まる感覚でした。
背骨は「正す」ものではない
ここで誤解してほしくないのは、
「姿勢を良くしましょう」という話ではないこと。
胸を張ることでも、
背筋を固めることでもありません。
むしろ逆で、
背骨は、
「頑張って支えるもの」ではなく、
「重さを通して預けるもの」。
地面に体重が落ちていくとき、
背骨は自然と立ち上がります。
力で作るものではなく、
抜けたときに現れる軸。
それを体験してから、
私は「集中しなければ」と思うことが減りました。
今日できる、小さな実践
授業中でも、職員室でもできます。
1. 足の裏に体重があるか、感じてみる
2. つま先に体重が寄っていないか、確認する
3. 息を一度、ゆっくり吐く
それだけ。
姿勢を直そうとしなくていい。
正解を作らなくていい。
ただ、「戻る」だけ。
教師に必要なのは、
常に前に出続けることではなく、
戻ってこられる軸なのかもしれません。
そしてその軸があると、
目の前に集中できるのです。
そして、さらに目の前の子ども達に集中できるようになると
面白いほどにその子達がみえてきます。
当たり前なことかもしれませんが。
さらに、子ども達は
目の前の大人が自分を見ているのか、
未来ばかり考えているのか。
それを瞬時に見抜いています。
目の前に集中する生き方。
私はこの生き方にしてから、随分と生きやすく、
さらに信頼関係も深まってきていると感じます。
----------------
共育の杜のセミナー情報はこちらから
↓
セミナー情報
_________
この度、電子書籍を出版することになりました。
良かったら読んでみてください。
↓

―――――――――
定期的に共育の杜からメルマガを配信しています。
↓
メルマガ登録はこちら
―――――――――
ブログに関しての質問や感想、聞きたいこと、トピックとして挙げてほしいことなどありましたら、下記までメッセージをください。
↓
こちらから
■ 執筆者情報■森田恵
子どもが好きで教員を目指すが、挫折。退職を考えるも奮闘し、次第に毎日が楽しく、子ども達からも「先生大好き!」と言われるように。そんな教員時代の経験をもとに、悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。結婚を機に、渡米。10年の小学校教師の経験を活かし、渡米後は日本語の家庭教師や、現地校にて日本の文化を伝え、日本語を教えて過ごす。現在3児のママ。2度の流産経験により、食や環境、ママの状態が子どもへ与える影響などに興味を持つ。さらに、意識によってもたらされる変化を日々、体感を通して実践している。