教師の「状態」は、教室に伝染している

【更新日】 2026年6月5日(金) コミュニケション・外国語運用能

うまくいかない日の原因は、指導力だけではない

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最近、強く感じることがあります。
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教室は、
「言葉」より先に、
先生の状態を受け取っている。
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もちろん、授業力は大切です。
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教材研究。
発問。
構成。
声かけ。
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どれも必要。
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でも、それだけでは説明できない日があります。
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同じ授業をしているのに、
なぜか今日は落ち着かない。
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子どもがそわそわしている。
声が通らない。
注意が増える。
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そんな日。
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以前の私は、
「もっと工夫しなければ」
と思っていました。
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でも最近、少し見方が変わってきました。
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もしかすると子どもたちは、
授業内容より先に、
『教師の「状態」』を感じ取っているのかもしれない。
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身体は、思っている以上に正直

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焦っているとき。
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呼吸は浅くなります。
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視線が忙しくなる。
声が少し速くなる。
動きが細かくなる。
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自分では普通にしているつもりでも、
身体は緊張しています。
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そして子どもは、
それを驚くほど敏感に感じ取ります。
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特に最近、背骨を意識するようになってから、
それを強く感じます。
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背骨が前に倒れている日は、
気持ちも前に急いでいる。
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逆に、
身体が少し落ち着いている日は、
子どもの反応も柔らかい。
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不思議ですが、
確かにそういう感覚があります。
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「整った先生」を目指さなくていい

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ここで大事なのは、
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「いつも落ち着いた教師になりましょう」
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という話ではないことです。
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そんな日ばかりではありません。
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疲れる日もある。
焦る日もある。
余裕がなくなる日もある。
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でも、そこで
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「今、自分は急いでいるな」
「身体が固まっているな」
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と気づけるだけで、
空気は少し変わります。
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最近、自分自身でも感じます。
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以前は、
頭の中が次のことでいっぱいでした。
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でも今は、
目の前のことに戻れる瞬間が増えた。
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すると、
子どもの表情や空気が、
前より入ってくる。
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教室は「状態」でできている

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教室は、
指示だけで動いているわけではありません。
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空気。
間。
視線。
呼吸。
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そういう言葉にならないものが、
場を作っています。
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だからこそ、
教師自身の状態は、
想像以上に教室に影響している。
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今日できる小さな実践

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授業中、うまくいかないと感じたら。
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まず、
子どもを変えようとする前に、
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自分の身体を少しだけ感じてみる。
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・肩に力が入っていないか
・息が止まっていないか
・足の裏が浮いていないか
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整えようとしなくていい。
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ただ、気づくだけ。
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教師の状態は、
隠そうとしても、
案外そのまま伝わっています。
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だからこそ、
「戻る場所」を持っていることが、
教室の安心につながっていくのだと思います。
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■ 執筆者情報■森田恵
子どもが好きで教員を目指すが、挫折。退職を考えるも奮闘し、次第に毎日が楽しく、子ども達からも「先生大好き!」と言われるように。そんな教員時代の経験をもとに、悩みを持つ人に役立つことを伝える活動を行っている。結婚を機に、渡米。10年の小学校教師の経験を活かし、渡米後は日本語の家庭教師や、現地校にて日本の文化を伝え、日本語を教えて過ごす。現在3児のママ。2度の流産経験により、食や環境、ママの状態が子どもへ与える影響などに興味を持つ。さらに、意識によってもたらされる変化を日々、体感を通して実践している。